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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東エレク、シスメックス、ミネベア、アイサンテク

■東京エレクトロン <8035> 5,490円  +640 (+13.2%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率3位
 24日、半導体製造装置で世界3位の東エレク <8035> が世界首位の米アプライドマテリアルズと14年後半に経営統合すると発表したことが買い材料。両社の世界シェア合計(12年)は25.5%に達し、第2位のオランダ・ASMLの12.8%を大きく引き離す。オランダに設立する持ち株会社の傘下に両社は事業会社として入り、同社1株に対し持ち株会社3.25株、アプライド1株に同1株を割り当てる。同社株は東証を上場廃止となるものの、持ち株会社が東証と米ナスダック市場に上場する予定。圧倒的な強者連合の誕生による巨額開発競争での先行優位など、統合による企業価値の向上に期待する買いが殺到した。

■シスメックス <6869> 6,330円  +230 (+3.8%)   本日終値
 シスメックス <6869> が4日ぶりに大幅反騰。4%弱高の6340円と上げ幅を拡大し、6月7日以来の高値をつけている。24日に、診療機器などの開発を手掛ける独パルテック社とがん分野の血中遺伝子診断サービスを手掛ける独アイノスティクスを買収すると発表したことが手掛かり材料。同社は検体検査機器の大手で、試薬も高シェアを有し、世界150ヵ国以上に展開しており、独自技術を持つ企業買収により同社の技術力強化、先行き事業への貢献を期待した買いが広がったもよう。

■ミネベア <6479> 496円  +11 (+2.3%)   本日終値
 ミネベア <6479> が続伸し、年初来高値を更新。日経新聞が25日付で「ミネベアの2013年4~9月期の連結営業利益は前年同期より約6割増え、120億円程度になる見通しだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、自動車や事務機器などに使う精密軸受けの販売が好調なうえ、航空機向けの好調も寄与するという。7月末に上期(4-9月)営業利益を従来予想の68億円→100億円に47.1%上方修正したばかりの会社計画を、さらに2割上回るとあって、通期予想(192億円)の上振れに期待する買いが向かった。

■アイサンテクノロジー <4667> 775円  +100 (+14.8%) ストップ高    本日終値
 アイサンテク <4667> [JQ]が100円ストップ高の775円。日刊工業新聞が25日付で「アイサンテクノロジーは自走式の3次元計測装置『モービルマッピングシステム』(MMS)を利用して作成した立体画像から、ガードレールやトンネルといった構造物を自動的に判別するシステムを実用化する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、新システムは個々の構造物を形状や場所から自動で判別でき、従来多くの人手が必要だった判別作業の効率化が期待できるという。老朽化したインフラ点検などの需要を見込み、14年3月までの市場投入を目指すとしており、安倍政権が推し進める国土強靱化政策によるメリット享受に期待する買いが殺到した。

■ジーンズメイト <7448> 260円  +22 (+9.2%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 24日、ジンズメイト <7448> が月次動向を発表。9月度(8月21日-9月20日)の既存店の客数が前年同月比1.8%増と9ヵ月ぶりに前年同月を上回ったことが買い材料。夏物の単価下落により客単価が11.6%減と振るわず、売上高は10%減と3ヵ月連続で前年を下回ったものの、客数の回復を背景に8月度の13.5%減収からやや改善したことも買いに拍車を掛けた。

■PSS <7707> 202,000円  +7,000 (+3.6%)   本日終値
 24日、PSS <7707> [JQ]がスイスの製薬大手ロシュとの間で、全自動エマルジョンPCR装置に関して開発契約を締結と発表したことが買い材料視された。契約の締結により、 同社は次世代シーケンサー向け全自動前処理装置を自社製品として、14年末までに開発、製品化する予定で、将来的な業績への寄与を期待する買いが向かった。

■イチネンHD <9619> 692円  +10 (+1.5%)   本日終値
 イチネンHD <9619> が3日ぶりに反発。日経新聞が25日付で「イチネンホールディングスの2013年4~9月期の連結純利益は12億円超と前年同期の実績より2割以上増えそうだ。従来予想は10億円」と報じたことが買い材料視された。報道によると「主力の自動車リースが好調なほか、5月に買収した空調工具販売会社が連結対象に加わることも収益を押し上げる」という。自動車リースでの貸倒引当金の計上も想定を下回る見込みで、業績の上振れに期待した買いが向かった。

■エス・サイエンス <5721> 6円  -1 (-14.3%)   本日終値  東証1部 下落率5位
 24日に業績修正を発表。「今期経常を一転赤字に下方修正」が嫌気された。
 Sサイエンス <5721> が9月24日大引け後(17:05)に業績修正を発表。14年3月期の経常損益(非連結)を従来予想の2500万円の黒字→5000万円の赤字(前期は2億2600万円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。
  ⇒⇒エス・サイエンスの詳しい業績推移表を見る

■稲葉製作所 <3421> 1,360円  -39 (-2.8%)   本日終値
 24日、稲葉製作 <3421> が公募による自己株式の売り出し40万株と、既存株主による80万株の株式売り出しに加え、オーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限18万株の実施すると発表。売り出し株数が最大138万株で発行済み株式数の7.7%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。売出価格は10月2日から7日までのいずれかの日に決定する。株式売り出しによる手取概算額合計の上限約7億8900万円については新基幹システムの構築資金や、神奈川営業所と神奈川配送センター建設への設備投資資金に充てる予定。

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