【市況】第一三共のインド子会社:錠剤に髪の毛やオイル、工場トイレには水洗なし
ランバクシー・ラボラトリーズ:340.40ルピー(+1.84%)=14:05時点
ムンバイ市場で堅調。米量的緩和の据え置き決定を受けた買いが先行している。ただ、米国事業の先行き不安は根強く残っており、きょう19日までの3日間で、今月16日に付けた下げ幅の約17%しか値を取り戻せていない。
米食品医薬局は先週、プンジャブ州モハリ工場で生産される医薬品に対し「輸出警告」を発令。ロイター通信によると、警告の原因は錠剤の中に黒い繊維が混じっており、従業員の腕から落ちた体毛だった可能性が浮上したことだという。
このほか、現地紙エコノミック・タイムス(電子版、18日付)では、錠剤の表面に“黒いはん点”が見つかり、製造機械から落ちたオイルではないかとの疑いが出ているという。さらに、モハリ工場でトイレに水洗機能が付いていないことも問題視されているようだ。
【企業概要】インドの製薬最大手。1961年設立、1973年上場。ジェネリック(後発)医薬では世界トップクラス。アンピシリンやシプロフロキサシンなどの抗生剤、鎮痛剤などを製造・販売する。営業拠点は世界49カ国・地域にわたり、高水準な研究開発能力にも定評がある。2008年から第一三共<4568>の子会社となった。2002年から続いた日本ケミファとの資本業務提携は2009年12月に解消された。
《RS》
提供:フィスコ