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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):UMN、ガンホー、タカラバイオ、ナノキャリア

■UMNファーマ <4585> 4,225円  +700 (+19.9%) ストップ高    本日終値
 17日、UMN <4585> [東証M]が、台湾で唯一の予防ワクチンメーカーAdi mmune Corporationに台湾・中国における組み換えインフルエンザHAワクチンの商業化に関する優先交渉権を供与すると発表したことが買い材料。対象となるのは、毎冬の流行前に接種する季節性インフルエンザに対する予防ワクチン「UMN-502」、世界的な大流行が懸念されるH5N1亜型及びH9N2亜型インフルエンザウイルスに対する予防ワクチンである「UMN-0501」と「UMN-0901」。今回の優先交渉権の供与により同社はその対価を受け取るほか、商業化に関するライセンス契約を締結した場合には別途対価を得ることになる。市場規模の大きい中国・台湾における事業展開に向けて前進したことを受けて、将来的な業績貢献に期待する買いが殺到した。

■ガンホー <3765> 84,800円  +8,800 (+11.6%)   本日終値
 17日に発表した「『パズドラ』が累計1900万ダウンロードを突破」が買い材料。

■タカラバイオ <4974> 2,220円  +211 (+10.5%)   本日終値
 17日、タカラバイオ <4974> [東証M]が、経済産業省が公募した「「再生医療等産業化促進事業」で、同社が申請した「MAGE-A4・TCR遺伝子治療プロジェクト」と「HSV-TK遺伝子治療プロジェクト」が採択され、委託契約を交わしたと発表したことが買い材料。再生医療等産業化促進事業は、市場の急速な拡大が予想される再生医療製品の実用化基盤整備のため、安全性や有効性などについて合理的な評価手法を開発することを目標とする。同社は本事業を通じて、開発中の遺伝子改変Tリンパ球の再生医療製品としての認可に必要となる安全性や有効性に関する評価手法の開発などに取り組む。委託期間は14年3月31日まで。委託費は約9400万円で、14年3月期の営業外収益の増加要因となるが、業績への影響は他の要因も含めて精査し、11月1日に発表する方針。

■ナノキャリア <4571> 290,000円  +27,000 (+10.3%)   本日終値
 17日に発表した「台湾OEP社の製造子会社に出資」が買い材料。

■川崎重工業 <7012> 404円  +18 (+4.7%)   本日終値
 17日に「米国で過去最大となる鉄道車両676両の製造を約1800億円で受注した」と一部報じられたことが買い材料視された。

■東海東京 <8616> 859円  +29 (+3.5%)   本日終値
 17日、東海東京 <8616> が従来未定としていた14年3月期の上期配当を18円(前年同期は4円)実施すると発表したことが買い材料。4-6月期の連結経常利益が前年同期比7.9倍の137億円に拡大するなど業績好調を踏まえ、大幅増配に踏み切る。期末配当は引き続き未定としたが、前期の年間配当16円を上回る上期配当に踏み切るとあって、年間配当の大幅増配に期待する買いも向かった。

■ドン・キホーテ <7532> 5,600円  +140 (+2.6%)   本日終値
 ドンキホーテ <7532> が3日続伸。日経新聞が18日付で「ドン・キホーテの2014年6月期は、米国事業の営業利益が13億円程度と前期に比べ6割強増えそうだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「日本風の弁当などを販売するハワイの既存店が日本食人気を追い風に好調。米スーパーの買収効果や為替の円安も収益を押し上げる」という。主力の国内事業も順調で、連結営業利益は18期連続で過去最高を更新する見込みとしており、堅調な業績を好感した買いが向かった。

■シャープ <6753> 376円  +6 (+1.6%)   本日終値
 シャープ <6753> が続伸。日経新聞が18日付で「シャープの2013年4~9月期の連結営業利益が従来予想の約2倍にのぼる見通しになったことは、10月に予定している大型増資に追い風となる」と報じたことが買い材料視された。報道によると「公募で最大1500億円、マキタ、LIXIL、デンソーを引受先とする第三者割り当てで200億円弱を調達。過小資本の回避と当面の資金繰りにめどをつけたい考えだ」という。最大1700億円にのぼる大型増資が実現による株式価値の希薄化懸念よりも、財務体質の改善を好感する買いが向かった。

■日本ケミカルリサーチ <4552> 1,523円  -400 (-20.8%) ストップ安    本日終値
 17日、日本ケミカル <4552> [東証2]が、提携先のグラクソ・スミスクライングループ(GSK)が腎性貧血治療薬遺伝子組換えエリスロポエチン製剤(EPO製剤)の海外での開発・販売権を同社に全面返還すると発表したことが売り材料。09年12月の提携以来、GSKは日本を除く全世界での開発・事業化を検討してきたが、米国を含む主要国で想定よりも多くの治験・規制上の要件が必要となる可能性が高まり、開発計画に遅れが生じていた。GSKが事業化を断念したことで、同社は具体的な社名は明かしていないが、新たなパートナーと同製剤の早期の海外販売に向けて全力を注いでいるとしている。発表を受けて、同製剤の世界展開に向けて不透明感が強まったことを嫌気する売りが殺到した。

■メドレックス <4586> 2,770円  +427 (+18.2%) 一時ストップ高    本日終値
 17日、メドレックス <4586> [東証M]が、日本で経皮吸収型の慢性疼痛軽減薬リドカインテープ剤の特許が承認されたと発表したことが買い材料。承認されたのは、イオン液体に薬物を溶解することで経皮浸透性を飛躍的に高める技術「ILTS」を用いて製剤開発したリドカイン(局所麻酔薬)のテープ型貼付剤の基本特許。有効期間は28年まで。なお、同特許は中国、オーストラリアでもすでに成立済みで、米国やカナダ、英独仏などのEPC加盟国、韓国で出願中。

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