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【材料】本日の注目個別銘柄:シャープ、ボルテージなど


<6753> シャープ 363 -23売り先行。公募増資や第3者割当増資を実施するとの報道が複数で伝わっている。調達額は最大1700億円、最大2000億円などとされており、公募増資は1500億円規模との見方。ファイナンスの方向性は十分に織り込まれていたと見られるが、もともと公募増資は800-900億円と見られていただけに、希薄化比率の上昇などを反映する動きとみられる。なお、来週にも正式発表と報じられている。

<7211> 三菱自動車 1028 -90売り優勢。2000億円規模の公募増資を実施する方針と報じられている。増資による資金調達で、グループ各社が保有する優先株の大半を処理する方向のようだ。優先株処理に伴い財務上の「負の遺産」はほぼ一掃、今後は他社との提携が進んでいくとの期待感も。ただ、増資額は時価総額の3割程度に相当、優先株が普通株に置き換わることにより、目先の需給懸念などにはつながる状況のようだ。

<1801> 大成建設 509 +9反発。五輪の東京開催が決定したことを受け、工事が本格化する16.3期をメドに1割超の増収を目指すとの社長コメントが伝わっている。改めて五輪関連需要が高まる格好から、押し目買いの動きが優勢となっている。なお、クレディ・スイス(CS)では、建設セクターは3ヶ月程度の株価調整を予想するとしている。

<2413> エムスリー 252400 -34500下落率トップ。ソニー<6758>が同社株の譲渡でドイツ証券と合意したと伝わっている。ソニーは79万株を保有する筆頭株主であるが、そのうち15.5万株を譲渡するもよう。目先の需給懸念を強める動きが先行しているようだ。今後も追加の売却懸念などを警戒する動きに。

<6770> アルプス電気 735 -44売り先行。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価は従来の850円から800円に引き下げている。下期業績への期待がやや後退したこと、4月から一定の株価上昇となったことなどが格下げの背景に。ただ、今後もVCMの高付加価値化、途上国スマホの開拓、車載電装部品の収益性改善など期待材料は残っていると指摘。

<9041> 近鉄 378 -11出来高伴い続落。本日。公募株の受渡期日を迎えており、需給の悪化が鮮明化する状況となっている。公募価格は360円であり、公募株取得組の利益確定の動きなども早まっているようだ。なお、本日の大引けではMSCIリバランスが予定されており、一部試算では780万株程度の買い需要が発生とされている。

<3654> ヒト・コミュニケーションズ 1492 +300ストップ高と急動意。オリンピック関連銘柄の一角として関心が高まる展開になっているようだ。各種スポーツイベントにおいて、添乗員や通訳案内士の派遣、大会運営請負などの実績があるもよう。東京五輪開催に伴うビジネスチャンスの拡大期待がはやされる状況に。また、スマホなどの販促支援も手掛けており、ドコモ<9437>のiPhone発売にを受けての思惑なども高まる。

<3639> ボルテージ 940 +150ストップ高比例配分。前日の引け際から急伸する展開になっている。恋ゲーム「復讐のキスをあなたに」の英語翻訳版アプリをiPhoneなどスマホ向けに配信開始と、前日に発表している。恋ゲームは2011年より海外向けに配信を開始しているが、現在配信中のタイトルは41カ国で1位を獲得しており、新タイトルへの期待感なども先行しやすいようだ。

<8184> 島忠 2306 -86軟調。野村では投資判断を「バイ」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価を2300円としている。ホームセンター部門は競争激化への有効な対応策が見当たらず、今後も苦戦が続くと想定している。また、14.8期は主力部門の低迷継続に加え、下期からは住宅駆け込み需要の反動減が予想されるため、一段と業績の悪化が懸念されると。15.8期まで経常減益基調が続くと考えているようだ。
《FA》

 提供:フィスコ

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