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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ナノキャリア、モノタロウ、Drシーラボ、いちよし

■ナノキャリア <4571> 211,400円  +39,900 (+23.3%) 一時ストップ高    本日終値
 10日、ナノキャリア <4571> [東証M] が14年3月期の最終損益(非連結)を従来予想の12.6億円の赤字→11.9億円の赤字(前期は4.8億円の赤字)に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなったことが買い材料。シスプラチン誘導体ミセルについて、膵臓がんを対象にOrient Europharma社が行う第3相臨床試験で使用する治験薬の供給売上が当初の予想を上回る見込みとなったことや、アルビオン(非上場)と共同開発を進めるミセル化ナノ粒子と新たな化粧品素材を使用した化粧品の商業化に関し、10月に新生「エクラフチュール」をアルビオン社から発売する予定で、「エクラフチュール」用原材料の供給売上が想定を上回る見込みであることが寄与する。

■MonotaRO <3064> 2,784円  +169 (+6.5%)   本日終値
  10日、モノタロウ <3064> が月次業績を発表。8月度売上高が前年同月比14.7%増の26.1億円と、前年に比べ営業日数が1日少ないにもかかわらず2ケタの伸びとなったことが買い材料視された。新規顧客獲得数も同12.1%増の18万5000アカウントに拡大した。

■ドクターシーラボ <4924> 275,000円  +11,300 (+4.3%)   本日終値
 10日、Drシーラボ <4924> が決算を発表。13年7月期の連結経常利益は前々期比13.2%減の78.1億円で着地したが、14年7月期は前期比7.6%増の84億円に伸びる見通しとなったことが買い材料。今期は、11月にリニューアル発売する高級化粧品「アクアコラーゲンゲルエンリッチリフトEX」を全販路で拡販するほか、口コミにより販売が好調な化粧水やピーリングゲルなどの商品を強化する。同時に今期の年間配当を前期比100円増の8100円に増配する方針を示したことや、決算発表を受けて三菱UFJモルガン・スタンレー証券が10日付で投資判断を「アンダーパフォーム(弱気)→ニュートラル(中立)」に引き上げ、目標株価を23万円→28万円に増額したことも買いに拍車を掛けた。

■いちよし証券 <8624> 1,470円  +60 (+4.3%)   本日終値
 10日、いちよし <8624> が従来未定としていた14年3月期の上期配当を45円(前年同期は10円)実施すると発表したことが買い材料。期末配当は引き続き未定としたが、前期の年間配当32円を大幅に上回る上期配当に踏み切ったとあって、期末配当も前年同期の22円から大幅に引き上げられる可能性が高いとの見方が広がった。

■オリンパス <7733> 2,965円  +61 (+2.1%)   本日終値
 オリンパス <7733> が続伸。日経新聞が11日付で「オリンパスは10日、デジタル一眼レフカメラの開発を休止すると明らかにした」と報じたことが買い材料視された。報道によると「低価格コンパクトカメラも価格競争が厳しく収益確保が難しいため開発中止を決めている」という。デジタルカメラ事業で経営資源をミラーレスに集中することによる赤字の映像事業の立て直しに期待する買いが向かった。

■イハラケミカル工業 <4989> 689円  +13 (+1.9%)   本日終値
 10日、イハラケミ <4989> が決算を発表。13年10月期第3四半期累計(12年11月-13年7月)の連結経常利益が前年同期比24.7%増の25.5億円に伸びて着地したことが買い材料。国内外向け水稲用除草剤や海外向け畑作用除草剤の販売が伸びたことが寄与。円安による収益押し上げ効果や為替差益3.2億円の発生も利益を押し上げた。通期計画の23億円を既に10.9%超過しているうえ、閑散期の5-7月期の同利益が21倍増益と好調なだけに、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ヤクルト本社 <2267> 4,695円  +70 (+1.5%)   本日終値
 10日、ヤクルト <2267> が乳酸菌飲料「ヤクルト」を11月4日に約22年半ぶりに値上げすると発表したことが好感された。脱脂粉乳や容器の原材料価格の高騰、円安によるコスト増に対応し、標準的な1本(65ミリリットル)の希望小売価格(税別)を現行35円→40円に14%引き上げる。1本当たりの容量は変えず、乳酸菌「シロタ株」の量を3割増やし、商品価値を高めて客離れを防ぐ。値上げの発表を受けて、収益改善を期待する買いが向かった。

■川崎汽船 <9107> 238円  -13 (-5.2%)   本日終値
 10日、川崎汽 <9107> が500億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を海外市場で発行すると発表したことが嫌気された。調達資金は200億円を16年3月末までにLNG船や自動車船の建造資金として使い、残りの300億円は普通社債の償還などに充てる。転換価格は314円で、発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は16.95%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■リアルコム <3856> 91,100円  +15,000 (+19.7%) ストップ高    本日終値
 10日、リアルコム <3856> [東証M]が3ヵ年の中期経営計画を発表。数値目標として最終年度の16年6月期に連結売上高60億7200万円(14年6月期計画比79.6%増)、経常利益8億3700万円(同69.8%増)を掲げたことが好感された。社内リソースを適切に配分し、市場成長の著しい太陽光発電事業に集中するとともに、販売代理店等を活用することで売上成長を目指す。意欲的な中期計画を評価する買いが殺到。

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