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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ペプドリ、大成建、日本トリム、日金銭

■ペプチドリーム <4587> 7,810円  +1,000 (+14.7%) ストップ高    本日終値
 9日、ペプドリ <4587> [東証M]が米ブリストル・マイヤーズスクイブカンパニーとの間で、同社独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS」をブリストル・マイヤーズスクイブに対して非独占的にライセンス許諾する契約を行うと発表したことが買い材料視された。本契約の締結に伴い、同社は契約一時金のほか、年間テクノロジ・アクセス料を受領し、さらにブリストル・マイヤーズスクイブにおける創薬開発の進捗状況に合わせて目標達成報奨金(マイルストーン)や、製品化された場合には売上金額に対するロイヤルティも受け取る。また、今回の契約締結により、終了する予定だった共同研究開発プロジェクトについても、15年10月まで2年間延長するとしたことも好感された。

■大成建設 <1801> 524円  +61 (+13.2%)   本日終値
 20年夏季五輪の東京開催決定を受けて、大成建 <1801> などの大手建設株、太平洋セメ <5233> などセメント株、空港施設 <8864> など不動産株、日本橋 <5912> といった橋梁株を中心に本日も幅広い銘柄に買いが向かった。なかでも施設建設や首都高速道路などインフラ整備に伴う特需への期待を背景に、鉄建 <1815> や東急建設 <1720> 、PS三菱 <1871> 、巴 <1921> 、NIPPO <1881> などが急伸し、建設株は東証33業種で値上がり率首位に踊り出た。Jパイル <5288> や日コン <5269> 、住友大阪 <5232> などのガラス土石製品も同9位と買い人気が高い。

■日本トリム <6788> 10,030円  +870 (+9.5%)   本日終値
 9日、日本トリム <6788> が発行済み株式数の6.48%にあたる30万株の自社株を消却すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は26日。同時に、国内最大のさい帯血バンクであるステムセル研究所を子会社化すると発表したことも買いに拍車を掛けた。ステムセル研究所は将来の疾病や再生医療に備え、さい帯血を長期保管するサービスを主業としており、テーラーメード医療分野で事業展開する同社の米子会社との相乗効果に期待する買いが向かった。

■日本金銭機械 <6418> 1,681円  +106 (+6.7%)   本日終値
 日金銭 <6418> が続急伸。この日も、2020年東京オリンピック開催決定を追い風に建設業が業種別株価指数でトップとなり、ほぼ全面高商状となるなか、オリンピックに併せてカジノ構想ついに実現との思惑?から、貨幣処理・金銭登録機大手で、紙幣鑑別機で米国トップの同社株を打診買いする動きが続いているもよう。ブルームバーグ・ニュースでは9日、「世界のカジノ運営会社が日本に照準-五輪決定で解禁見込む」と伝え、東京が2020年夏季五輪の開催都市に決定したことから、東京でのカジノ構想に必要な法整備が進むとの期待が高まったと報じたことが、引き続き材料視されているとの指摘もあった。昨年、「日本の問屋は永遠なり」(共著)を上梓した有賀泰夫アナリストは、「もともとはオリンピックとは無関係に進められていた構想が、オリンピックに合わせて行うことで実現の推進力なるケースも考えられる。そのひとつがカジノ構想である。世界からオリンピック観戦に訪れた人が、日本にもカジノがあるということになれば、宣伝にもなるし、自治体にとっても新たな収入源としては魅力的である。東京都としては何としても実現したいという立場である。従来から抱いている構想であるが、オリンピックを機に一気に実現させようというものである。カジノと言えば日本金銭機械が関連企業である」と9日付のブログで紹介している。

■九電工 <1959> 492円  +30 (+6.5%)   本日終値
 9日、九電工 <1959> が14年3月期上期(4-9月)の連結経常損益を従来予想の8億円の黒字→23億円の黒字(前年同期は15.1億円の赤字)に2.9倍上方修正したことが買い材料。太陽光発電関連工事など再生可能エネルギー分野の受注拡大で売上が計画を上回ることが寄与する。継続的なコスト削減や採算重視の受注も利益を押し上げる。閑散期である上期の経常黒字確保は3年ぶりで、さらに黒字幅の大幅増額とあって、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■コマツ <6301> 2,428円  +146 (+6.4%)   本日終値
 コマツ <6301> が続急伸。日経新聞が10日付で「コマツの2014年3月期は、部品事業で稼ぐ営業利益が前期に比べ約4割増え1200億円前後と、過去最高水準になりそうだ。連結営業利益の約4割を占める」と報じたことが買い材料視された。報道によると、顧客に納めた建機や鉱山機械の稼働台数の積み上がりに加え、建機などの稼働時間の増加により部品需要が伸びているという。鉱山機械の新車需要は低調なものの、利益率が高く安定した安定した収益が見込める部品事業による業績下支えに期待する買いが向かった。また、8日に発表された中国の貿易統計で輸出が前年同月比7.2%増と市場予想を上回る伸びをみせたことで、中国景気の持ち直しによる事業環境の好転期待も高まった。

■ドトル日レス <3087> 1,658円  +91 (+5.8%)   本日終値
 野村証券が9日付でドトル日レス <3087> の投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を1400円→2000円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、ドトール業態の改装効果と9月以降のエクセルシオール業態の刷新による集客力の強化とともに、日レス不採算店舗の業態転換による星乃珈琲店の出店などで業容拡大が進むと判断。同証券では、14年2月期連結営業利益は前期比14%増の81億円(会社計画は77億円)、15年2月期は88億円に拡大すると予想。

■淀川製鋼所 <5451> 464円  +24 (+5.5%)   本日終値
 9日に業績修正を発表。「今期経常を9%上方修正」が好感された。
 淀川鋼 <5451> が9月9日大引け後(17:00)に業績修正を発表。14年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→71億円(前期は49.4億円)に9.2%上方修正し、増益率が31.4%増→43.6%増に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒淀川製鋼所の詳しい業績推移表を見る

■川崎重工業 <7012> 379円  +11 (+3.0%)   本日終値
 9日、川重 <7012> が30%出資しているブラジル・バイア州の造船所エスタレーロ・エンセアーダ・ド・パラグワス(EEP)とドリルシップの船体部分の建造について契約を締結したと発表したことが買い材料視された。ドリルシップ(掘削船)は海底油田やガス田の試掘に使われる。15年第1四半期(4-6月)の引き渡しを予定しており、同社ではこれからも大きな成長が予想される海洋開発関連の新造船建造に積極的に取り組むとしている。

■北越銀行 <8325> 215円  +6 (+2.9%)   本日終値
 9日、北越銀 <8325> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.81%にあたる200万]株(金額で4億1800万円)を上限に、10日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は9日終値209円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。なお、前場取引時間中に182万株を3億8038万円で取得したと発表した。

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