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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):コロプラ、東建コーポ、三井住友建設、セイノーHD

■コロプラ <3668> 4,420円  +500 (+12.8%) 一時ストップ高    本日終値
 4日、コロプラ <3668> [東証M]がスマートフォン向けゲーム「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」が累計500万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料。同ゲームは3月にAndroid版、4月にiOS版の提供を開始。幅広い年齢層が親しみやすいクイズを主軸に、ゲーム初心者でも簡単操作で手軽に楽しめる点が支持されている。400万ダウンロード達成後、わずか10日間での500万ダウンロード達成とあって、ユーザー獲得に弾みがつく同ゲームの業績貢献に期待する買いが向かった。同社は3日、提供するスマホ向けアプリが8月25日時点で累計4000万ダウンロードを突破したと発表。これを材料に4日には4.8%高を演じていた。

■東建コーポレーション <1766> 5,460円  +410 (+8.1%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 4日、東建コーポ <1766> が決算を発表。14年4月期第1四半期(5-7月)の連結経常利益は前年同期比41.3%増の13.2億円に拡大したことが買い材料。建設事業では、1人あたりの生産性が向上したことなどで完成工事利益が増加。不動産賃貸事業でも、管理物件の増加に伴うサブリース経営代行システムによる家賃収入や管理料収入の増加が寄与した。

■三井住友建設 <1821> 84円  +4 (+5.0%)   本日終値
 三井住友建設 <1821> が続急騰。日経新聞が「三井住友建設は耐久性を高め100年以上使える橋の実現にメドをつけた」と報じたことが買い材料視された。報道によると、橋桁の鉄筋を高い強度の繊維に代えてサビによる劣化をなくし、橋の寿命を目安とされる50年から2倍以上延ばす。橋1本あたり年間数百万円かかる点検・補修費用も7割以上削減可能で、西日本高速道路が採用を検討しているほか、新興国などにも売り込むとしている。国交省の試算によると、20年後には主要な橋の約65%が寿命の50年以上を経過することになる。今後、本格化する老朽インフレ対策に伴う更新・補修需要の新技術による取り込みが期待された。

■セイノーHD <9076> 1,031円  +39 (+3.9%)   本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券が4日付でセイノーHD <9076> の投資判断を「イコールウエイト(中立)→オーバーウエイト(強気)」へ引き上げ、目標株価を830円→1300円に増額したことが買い材料視された。同証券によると、国内トラック業界の需給逼迫や、福山運 <9075> との業務提携による利益率改善期待などは、株価に十分織り込まれていないと指摘している。

■上村工業 <4966> 3,910円  +60 (+1.6%)   本日終値
 上村工 <4966> [東証2]が4日ぶりに反発。日経産業新聞が5日付で「上村工業は薄いプリント基板でも均一にめっき加工できる新工法を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「基板を縦にぶら下げて薬剤を上からかける方法で、従来の約10分の1の厚さ20マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル前後の基板を加工できる」という。基板メーカー向けにめっき装置や薬剤で3年後に年間30億円程度の売り上げを目指すとしており、将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ネクシィーズ <4346> 393円  +80 (+25.6%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 4日、ネクシィーズ <4346> が13年9月期の連結最終利益を予想レンジの中値で従来の1.9億円→12.9億円に6.6倍上方修正。従来の52.7%減益予想から一転して3.1倍増益を見込み、一気に8期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。保有する子会社株式の一部を楽天 <4755> などに売却し、約11億円の売却益が発生することが上振れの主因。最終利益の大幅上方修正とあって、配当増額など株主還元を期待する買いも向かった。

■プラコー <6347> 33円  +3 (+10.0%)   本日終値
 4日、プラコー <6347> [JQ]が国内大手フィルムメーカーから産業資材用インフレーションフィルム成形機の大型案件を約4億5000万円で受注したと発表したことが買い材料。売上計上は15年3月期を予定。14年3月期計画の売上規模は28億円とあって、来期業績に与えるインパクトは大きいとの見方が広がった。

■リオン <6823> 1,274円  +95 (+8.1%)   本日終値  東証1部 上昇率6位
 リオン <6823> が続急伸。日経産業新聞が5日付で、「リオンは奈良県立医科大学と共同で耳の穴がふさがっている患者向けの補聴器を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「従来は頭部を切開して機器を頭蓋骨に埋め込むなどの手法が取られていたのに対し耳にかけるだけで音声を伝えられるため手術が不要になる」という。16年度に承認申請、販売を目指すとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■三井ハイテック <6966> 678円  +43 (+6.8%)   本日終値  東証1部 上昇率9位
 4日、三井ハイテク <6966> が決算を発表。14年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比37.2%増の18.3億円に拡大し、従来の40.1%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。円安効果や原価低減などによる電子部品事業の収益拡大が寄与した。円安による為替差益4.3億円の発生も利益を押し上げた。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の18億円→27億円に50.0%上方修正。従来の16.0%減益予想から一転して25.9%増益見通しとなった。同時に、米国で高効率モーターコアを製造・販売する新規事業の開始を検討すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■大木 <8120> 500円  +24 (+5.0%)   本日終値
 4日、大木 <8120> [JQ]が発行済み株式数(自社株を除く)の8.3%にあたる100万株を上限に、5日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は4日終値476円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

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