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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):コロプラ、関西電、ピジョン、ミスミG

■コロプラ <3668> 3,740円  +280 (+8.1%)   本日終値
 2日、コロプラ <3668> [東証M]がスマートフォン(スマホ)向けアプリが8月25日時点で累計4000万ダウンロードを突破したと発表したことが買い材料。同社は11年9月の「Kuma the Bear」ブランド第一弾となるコインゲーム「きらきらドロップ!」を皮切りに、12年1月にオンラインアプリの第一弾「秘宝探偵キャリー」、13年3月には「クイズRPG 魔法使いと黒猫ウィズ」などの提供を開始。8月には「魔法使いと黒猫ウィズ」とプロ野球カードバトル「プロ野球PRIDE」の2タイトルがともに累計400万ダウンロードを突破したことを明らかにしていた。

■関西電力 <9503> 1,217円  +91 (+8.1%)   本日終値
 2日、原子力規制委員会が開いた有識者会合で、関西電 <9503> の大飯原子力発電所の敷地内にある断層について「活断層ではない」との見解で一致したことが好感された。月内にも開く次回会合から活断層を否定する評価書案の取りまとめ作業に入る方針で、活断層でないとの結論が示されれば、同原発3、4号機の再稼働に向けた安全審査が再開する可能性が大きい。定期検査ですでに3号機は停止し、4号機も15日は止まる見通しだが、安全審査の障害となっていた断層の問題がクリアされる見通しとなったことを受けて、早期の再稼働に期待する買いが向かった。また、他原発再稼働への好影響を見込む思惑買いが向かい、九州電 <9508> や北海電 <9509> 、中部電 <9502> 、四国電 <9507> など電力株が軒並み高となった。

■ピジョン <7956> 4,905円  +360 (+7.9%)   本日終値
 2日、ピジョン <7956> 決算を発表。14年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期比58.0%増の51.6億円に拡大して着地。上期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の78億円→93億円に19.2%上方修正。増益率が5.6%増→25.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。中国を中心とした海外事業の販売好調や円安による収益押し上げ効果が寄与する。工場の稼働率向上による採算改善や為替差益の発生も利益を押し上げる。同時に、年間配当を91.5円→103円に修正し、株式分割を考慮すると実質14.8%増額したことも買いに拍車を掛けた。このほか決算発表を受けて、野村証券が2日付で投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を4600円→5400円に増額したことも支援材料。

■ミスミグループ本社 <9962> 2,589円  +154 (+6.3%)   本日終値
 野村証券が2日付でミスミG <9962> の投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を2800円→3060円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、(1)国内売上比率が55%(14年3月期予想)と機械セクター内では高く、その国内売上が7月は前年同月比で僅かながらプラスに転じた、(2)海外での成長力は健在で特に米州、欧州が好調、(3)株価は過去3ヵ月で9%下落――の3点に注目。そのうえで、循環成長株である同社は元来、中期投資に適しており、株価調整で割安感が強まった現局面は買いの好機と判断している。同証券では、14年3月期の連結営業利益を従来予想の182億円→195億円(会社計画は175億円)、15年3月期を196億円→215億円、16年3月期を209億円→232億円に上方修正した。

■三越伊勢丹 <3099> 1,355円  +59 (+4.6%)   本日終値
 2日、三越伊勢丹 <3099> が国内百貨店事業の売上速報を発表。8月の三越伊勢丹の売上高(外商を除く)が前年同月比8.9%増と7ヵ月連続でプラスとなったことが好感された。高額品の販売が伸び、伊勢丹新宿本店と三越銀座店がともに17%増と好調を持続した。大規模リモデル工事中の伊勢丹松戸店など一部を除き、三越日本橋本店などその他の店舗も前年を上回った。また、前年に比べ土曜日が1日多かったことも寄与した。

■住友ゴム工業 <5110> 1,434円  +57 (+4.1%)   本日終値
 住友ゴ <5110> が大幅に反発。日経新聞が3日付で「住友ゴム工業は2013年末までに、インドの販売店を現在の2倍強に当たる650店に増やす」と報じたことが買い材料視された。報道によると「現地のタイヤ販売を13年見通しの18万本から、15年に76万本へ引き上げる計画だ」としている。同社では新興国での売上高比率を10年で倍に増やす計画で、9月には南アフリカでは買収したタイヤメーカーを稼働するとしている。15年にはトルコでの生産・販売も開始する。

■KDDI <9433> 4,955円  +175 (+3.7%)   本日終値
 2日、KDDI <9433> が同社の「au」で4月と5月に相次いだ通信障害について、8月中に前倒しで対処が完了したと発表したことが買い材料視された。同社では4月から5月にかけて合計3回の大規模な通信障害が発生。データ通信や音声通話ができなくなるなど、最大で合計180万件の利用者に影響が出ていた。その後、300億円の設備投資を追加する再発防止策を6月に発表し、8月までに半分以上の設備投資が完了したという。障害対処の次はつながりやすさを向上するため、ネットワークを強化するとしている。

■スズキ <7269> 2,177円  +74 (+3.5%)   本日終値
 スズキ <7269> が大幅反発。2日、自動車業界団体が8月の軽自動車の販売台数を発表。その中で、スズキが前年同月比1.4%増の4万4369台と2年9ヵ月ぶりに軽販売で首位に浮上したことが買い材料視された。3月に発売した新型軽自動車「スペーシア」が広さと低燃費で消費者の支持を受け、販売が堅調だった。また、2日に子会社のマルチ・スズキが8月の新車販売台数が同61%増になったと発表したことも買いに拍車をかけた。

■マーベラスAQL <7844> 60,400円  +1,900 (+3.3%)   本日終値
 マーベラス <7844> が続伸。日経産業新聞が3日付で「マーベラスAQLはスマートフォン(スマホ)向けゲームで中国市場に参入する」と報じたこことが買い材料視された。報道によると「配信や運営を他社に委託し、今月から順次、現地でスマホ向けのゲームアプリ(応用ソフト)の配信を始める」という。スマホの普及で中国の携帯ゲーム市場も成長が見込め、海外向け売上高増加による利益拡大を期待した買いが向かった。

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