【市況】【↓】日経平均 大引け|円高・アジア株安で大幅反落、1万3500円割れ(8月20日)
日経平均株価
始値 13632.96
高値 13730.09(10:49)
安値 13383.18(14:27)
大引け 13396.38(前日比 -361.75 、 -2.63% )
変動幅 346.91
売買高 20億0105万株(東証1部概算)
売買代金 1兆7953億円 (東証1部概算)
■本日のポイント
1.日経平均は大幅反落、6月27日以来の1万3500円割れ
2.米量的緩和の早期縮小観測を背景に、リスクマネー流出が警戒される
3.インドネシアなど新興国経済の減速懸念も重石に
4.1ドル=97円台前半に円高進み、「円買い・日本株売り」の構図に
5.売買代金は7日連続で2兆円を下回る
■東京市場概況
週明けの米国市場では、長期金利の上昇が嫌気され、ダウは70ドル安と7ヵ月半ぶりに4日続落。
東京市場では、日経平均は361円安と大幅反落し、終値で6月27日以来の1万3500円割れとなった。
米株安に加え、量的緩和の早期縮小懸念を背景に米長期金利が上昇したことで、リスクマネーの流出に対する警戒感が台頭。インドネシアやインドなど新興国経済の減速懸念も、リスクオフの売りを誘った。
朝方の売り一巡後は、下げ幅を一時28円安まで縮める場面もあったが、後場に1ドル=97円台前半に円高が進み、先物の仕掛け的な売りが現物の売りを誘発。インドネシアなどアジアの株式市場が大きく下げたことも投資家心理を一段と弱気に傾け、日経平均は下げ幅を急速に拡大した。
東証1部の値下がり銘柄数は1489に達し、84%の銘柄が下落。ブリヂストン <5108> などゴム製品、日野自 <7205> など輸送用機器、日立建機 <6305> といった機械など輸出関連株の下げがきつい。ファストリ <9983> やファナック <6954> 、KDDI <9433> といった指数寄与度の高い銘柄が大幅安となったことも指数を押し下げた。
東証33業種の全ての業種が下落。その中で、下落率が小さかった5業種は(1)情報・通信業、(2)電気・ガス業、(3)不動産業、(4)繊維製品、(5)サービス業で、内需関連が比較的に値を保った様子がうかがえる。一方、下落率が大きかった5業種は(1)ゴム製品、(2)輸送用機器、(3)鉱業、(4)その他金融業、(5)非鉄金属。
個別材料では、同社独自の「樹状細胞」に関する特許が米国で成立したと発表したメディネット <2370> [東証M]、利用者の増加が報じられたLINEと代理店契約を結ぶアドウェイズ <2489> [東証M]、株主優待制度を導入するリスモン <3768> [JQ]、日本で重症虚血肢向け治療薬の開発を再開すると報じられたアンジェス <4563> [東証M]、上期経常2倍増益を見込む大幸薬品 <4574> 、9月の鋼材価格引き上げを発表した東京製鉄 <5423> 、野村証が「買い」を継続したドンキホーテ <7532> などが上昇。
一方、インド景気の減速懸念を背景にスズキ <7269> が売られたほか、野村証が情報機能材料の上期売上予想達成は困難と報告した日東電 <6988> 、公募増資などを発表したタケエイ <2151> やOTS <4564> [東証M]、江守商事 <9963> 、株式売り出しを発表したグリコ <2206> やオプテックス <6914> 、アトム <7412> [東証2]などが安い。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)渋谷工 <6340> 、(2)石井鉄 <6362> 、(3)マーベラス <7844> 、(4)住石HD <1514> 、(5)JIN <3046> 、(6)タカラレーベ <8897> 、(7)日本オラクル <4716> 、(8)ADEKA <4401> 、(9)アネストワン <8895> 、(10)タクトホーム <8915> 。
値下がり率上位10傑は(1)江守商事 <9963> 、(2)タケエイ <2151> 、(3)日野自 <7205> 、(4)スズキ <7269> 、(5)A&D <7745> 、(6)JBR <2453> 、(7)グリコ <2206> 、(8)ヤマハ発 <7272> 、(9)デジハーツ <3620> 、(10)オプテックス <6914> 。
【大引け】
日経平均は前日比361.75円(2.63%)安の1万3396.38円。TOPIXは前日比23.86(2.08%)安の1125.27。出来高は概算で20億0105万株。値上がり銘柄数は195、値下がり銘柄数は1489となった。日経ジャスダック平均は1782.06円(11.93円安)。
[2013年8月20日]
(「株探」編集部)