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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):アドウェイズ、東京製鉄、あいHD、関西電

■アドウェイズ <2489> 453,000円  +70,000 (+18.3%) ストップ高    本日終値
 アドウェイズ <2489> [東証M]が続急伸。チャットアプリについて日経新聞が20日付で「世界で利用者の合計が10億人を突破――」と報じ、その中で「日本発のLINEも約2年で利用者が2億人に達した」としていることから、広告に関してLINEと代理店契約を結んでいる同社に注目が集まった。報道では「4億人を抱える中国の微信(ウィーチャット)を筆頭に、米ワッツアップ、日本発のLINEなど、1億人以上が使うサービスが相次いでいる。企業も新たな広告手段として注目」としている。ユーザー数の拡大で広告の売上増加を期待した買いが向かった。

■東京製鐵 <5423> 541円  +7 (+1.3%)   本日終値
 19日、東京製鉄 <5423> が一般流通(店売り)向け鋼材の9月販売分に関して、価格を引き上げると発表したことが買い材料視された。値上げは3月分以来6ヵ月ぶりで、厚板と溶融亜鉛メッキコイルを従来価格より2000円ずつ引き上げる。国内において厚板は建築関連や建機向けの需要が回復し、溶融亜鉛メッキも同様に需給が逼迫しているという。

■あい ホールディングス <3076> 880円  +6 (+0.7%)   本日終値
 19日、あいHD <3076> が決算を発表。13年6月期の連結経常利益は前々期比28.0%増の50.8億円で着地。続く14年6月期も前期比8.9%増の55.3億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期もマンション向け防犯システムや小型カッティング機が収益を牽引する。業績好調に伴い、今期の年間配当を前期比4円増の24円に増配する方針を示したことも買い気を誘った。

■関西電力 <9503> 1,221円  +1 (+0.1%)   本日終値
 三菱UFJ証券が関西電 <9503> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アウトパフォーム(強気)」に格上げし、目標株価を1200円→1800円に増額したことが買い材料視された。原子力規制委員会が原発の安全審査を開始し、原発再稼働の可能性が高まったことを考慮。業績の回復に加え、16年3月期には復配するシナリオを織り込む展開になると指摘している。

■オンコセラピ <4564> 180,000円  -21,500 (-10.7%)   本日終値
 19日、OTS <4564> [東証M]が6万6900株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う8600株の第三者割当増資を実施すると発表。新株発行が最大で発行済み株式数の34.6%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が嫌気された。発行価格は27日から30日までのいずれかの日に決定。最大で約147億円の調達資金は、研究開発資金に充てる。同時に9月30日現在の株主を対象に1→500の株式分割を実施するとともに、100株の単元株制度を採用すると発表したが、買い材料視されなかった。

■アトム <7412> 558円  -56 (-9.1%)   本日終値
 19日、アトム <7412> [東証2]が親会社のコロワイド <7616> による900万株の株式売り出しと、オーバーアロットメントによる売り出し(上限135万株)を実施すると発表したことが売り材料視された。売り出し株式数が最大で1035万株と発行済み株式数の6.1%にのぼり、株式の需給悪化が懸念された。売出価格は27日から30日までのいずれかの日に決定。売り出し目的は、同社株式の分布状況の改善や流動性の向上が狙い。

■江崎グリコ <2206> 1,030円  -86 (-7.7%)   本日終値  東証1部 下落率7位
 19日、グリコ <2206> が自社株売り出し1500万株に加え、オーバーアロットメントで最大225万株の追加売り出しを実施すると発表したことが嫌気された。売り出し株数が最大で発行済み株式数の11.9%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。売出価格は28日から9月3日までのいずれかの日に決定。自社株処分による最大約168億円の調達資金は上海やタイで菓子生産設備を増強するほか、インドネシアで13年12月に設立予定のアイスクリーム製造販売の合弁会社の設立資金にする予定。同時に、12月11日付で自己株式600万株(発行済み株式数の4.1%)の消却を発表したが、買い材料視されなかった。

■リスクモンスター <3768> 614円  +23 (+3.9%)   本日終値
 19日、リスモン <3768> [JQ]が株主優待制度を導入すると発表したことが買い材料視された。6ヵ月以上の継続保有を前提に、毎年9月30日現在の株主を対象として、3単元(300株)以上保有する株主に同社の指定商品を贈呈する。また、1年以上長期保有の場合には、所有株式数や保有期間に応じて、一定の金額範囲内の商品から選択ができる。

■大幸薬品 <4574> 1,620円  +55 (+3.5%)   本日終値
 19日、大幸薬品 <4574> が非開示だった14年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.0倍の11.1億円に拡大する見通しを示したことが買い材料。中国・香港向けの止瀉薬「正露丸」が販売増と円安効果で収益が拡大することが寄与する。中国での鳥インフルエンザ報道を背景に、除菌消臭剤「クレベリン」の販売が急拡大することも増益に貢献。上期予想が対通期計画(11.5億円)で96.5%進捗を見込むとあって、通期業績の上振れを期待する買いも向かった。

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