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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ゼリア新薬、JX、アンリツ、川重

■ゼリア新薬工業 <4559> 2,045円  +191 (+10.3%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 19日午前、ゼリア新薬 <4559> がスイスのビフォーファーマ社と鉄欠乏症治療剤Ferinjectの日本国内における独占的開発と販売に関する契約を締結したと発表したことが買い材料視された。Ferinjectは、ビフォーファーマ社によって開発された画期的なデキストラン非含有静注鉄補充療法剤で、経口鉄剤が無効または使用できない鉄欠乏症の治療剤として、現在までに世界47ヵ国で承認を取得しており、日本国内においても、鉄欠乏症の治療に新たな選択肢を提供できるものと期待されている。厚労省の調査結果をもとに推定すると、日本では約1800万人が主に鉄欠乏症に起因する貧血の兆候を示しており、鉄補充療法が有効な治療手段となりうると考えられ、同治療剤の開発・販売による業績への寄与が期待された。

■JXホールディングス <5020> 547円  +21 (+4.0%)   本日終値
 三菱UFJモルガン・スタンレー証券が16日付でJX <5020> の投資判断を「ニュートラル(中立)→アウトパフォーム(強気)」に引き上げ、目標株価を500円→760円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、7月の石油製品スプレッドの大幅な回復をポジティブに評価。石油業界では今下半期に製油所の能力削減が予定されていることなどから、今後の同スプレッドは堅調に推移する可能性が高く、同社のファンダメンタルズが見直されるきっかけになると判断している。

■アンリツ <6754> 1,255円  +46 (+3.8%)   本日終値
 アンリツ <6754> が続伸。日経新聞が17日付で「計測器大手のアンリツは中国上海市で食品工場向けの検査装置を増産する」と報じたことが買い材料視された。報道によると、現地食品メーカーが品質管理に力を入れ始めたことで検査装置の需要拡大を見込み、生産能力を現在の年間300台から20年までに1000台程度に増強する。中国で年間10億円の売上高を目指すとしているが、中国など新興国における同装置の中期的な需要拡大に期待する買いが向かった。

■川崎重工業 <7012> 376円  +8 (+2.2%)   本日終値
 川重 <7012> が3日ぶりに反発。日経新聞が19日付で「川崎重工業は航空機エンジン世界大手の英ロールス・ロイスと新型エンジンを開発する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「大型プロペラの採用などエンジンの構造を大きく見直し燃費性能を3割改善する」という。17年に地上で実証試験を始め、19年に試作機で試験飛行をする方針で新型エンジンを開発による将来的な業績への寄与を期待する買いが向かった。

■パーク24 <4666> 1,725円  +35 (+2.1%)   本日終値
 パーク24 <4666> が3日ぶりに反発。日経新聞が17日付で「パーク24の2012年11月~13年7月期は、連結経常利益が130億円強と前年同期に比べて1割程度増えたもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「11~7月期として過去最高となる。首都圏を中心に時間貸し駐車場『タイムズ』の新規開発が前倒しで進み、赤字のカーシェアリング事業の採算改善も寄与した」という。29日予定の13年10月期第3四半期決算発表を控え、好調な決算を期待した買いが向かった。

■ドン・キホーテ <7532> 5,200円  +90 (+1.8%)   本日終値
 16日、ドンキホーテ <7532> が決算を発表。13年6月期の連結経常利益は前々期比13.4%増の332億円になり、14年6月期も前期比2.4%増の340億円に伸びを見込み、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期は低採算の薄型テレビを減らして携帯電話ケースの売り場を増やすなど、採算重視の商品構成で収益性が向上した。今期も大型店の出店を積極化によるファミリー層などの新たな顧客層を開拓することや、プライベートブランド「情熱価格」など独自商品の開発も推進して店舗の集客力を高めるという。

■MonotaRO <3064> 2,620円  -152 (-5.5%)   本日終値  東証1部 下落率6位
 16日、モノタロウ <3064> が販売した商品を自主回収すると発表したことが嫌気された。台湾から輸入して国内で販売していた自動車用ブレーキパッド部品の一部に基準値を超える石綿が混入している可能性があるという。回収・交換のほか、在庫処分などの費用や経費を特別損失に計上する見込みで、業績への影響を嫌気した売りが向かった。なお、2012年におけるブレーキパッドの売上高は5480万円だったとしている。

■ネットイヤーグループ <3622> 1,716円  +300 (+21.2%) ストップ高    本日終値
 16日、ネットイヤー <3622> [東証M]が、ソフト開発会社の日本技芸(非上場)の発行済み株式の51.01%を3億1500万円で取得し、子会社化すると発表したことが好感された。日本技芸はWebサイトの企画、立案、制作・開発、運用など行うほか、クラウド環境で動作するカレンダーや連絡帳などオフィスツールの製品群「rakumo」を手掛ける。日本技芸の子会社化により、データを用いた社内業務の効率化、生産性の向上といった分野でも顧客企業の支援を行うことが可能となる。また、クラウドソリューション分野の開発力および販売力の強化も図れるとあって、競争力の強化や成長力の底上げに期待する買いが殺到した。

■リアルコム <3856> 71,700円  +10,000 (+16.2%) ストップ高    本日終値
 16日、リアルコム <3856> [東証M]が「継続企業の前提に関する注記」の記載を解消したと発表したことが買い材料視された。同社では継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような状況が存在するとしていたが、重要な不確実性が認められないことから、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせる状況は解消されたと判断した。

■DAC <4281> 528円  +29 (+5.8%)   本日終値
 16日、DAC <4281> [JQ] が14年3月期上期(4-9月)の連結最終利益を予想レンジ中値で従来の2億円→8.7億円に4.2倍上方修正。従来の22.8%減益予想から一転して3.3倍増益を見込み、一気に3期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。子会社2社が同じく子会社のUNITED <2497> の株式を売却したのに伴い、売却益12.5億円が発生したことが上振れの主因。なお、今回の売却後も、同社グループはUNITEDの株式を45.3%保有している。

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