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【市況】株価指数先物【寄り前】 タイミングとしてはロングが入りやすいところ


大阪6月限ナイトセッション
日経225先物 37840 -370 (-0.96%)
TOPIX先物 2713.0 -15.0 (-0.54%) 
シカゴ日経平均先物 37965 -245
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 1日の米国市場は、NYダウが上昇した一方で、 S&P500ナスダックは下落。米連邦準備理事会(FRB)は、米連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通り、6会合連続で主要政策金利を据え置くことを決定した。パウエルFRB議長は会合後の記者会見で、「利下げを開始するためのデータは得られていない」との見解を示し、「従来の想定よりも時間がかかりそうだ」と述べた。また、FOMCの次の動きが利上げとなる可能性は低いと指摘したことが安堵感につながり、NYダウの上げ幅は一時500ドルを超え、前日の下落部分を吸収する場面も見られた。

 ただし、4月のISM製造業総合景況指数が前月比1.1ポイント低下の49.2と市場予想(50.0程度)を下回り、活動の拡大と縮小の境目である50を割り込んだ。スタグフレーション(景気停滞とインフレ)への懸念が高まり、取引終了にかけて急速に伸び悩む動きとなった。そのほか、2024年4~6月期見通しが慎重と受け止められたアドバンスト・マイクロ・デバイセズ<AMD>が大幅安となり、エヌビディア<NVDA>など他の半導体株に売りが広がったことも重荷となった。S&P500業種別指数は小売、公益事業、医薬品・バイオテクノロジーが上昇した半面、半導体・同製造装置、消費者サービス、エネルギーが下落。

 シカゴ日経平均先物(6月限)清算値は、大阪比245円安の3万7965円だった。日経225先物(6月限)のナイトセッションは日中比10円高の3万8220円で始まり、その後は3万8070円~3万8240円辺りでの保ち合いを継続。米国市場の取引開始後は弱含みの動きが続き、中盤にかけて節目の3万8000円を割り込んだ。その後、パウエルFRB議長の会見中に急反発をみせており、ショートカバーを誘う流れから一時3万8490円まで買われる場面も見られた。ただし、終盤にかけて一変、急速に値を消す動きのなか、3万7760円まで下落幅を広げ、3万7840円とナイトセッションの安値圏で取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はボリンジャーバンドの-1σと75日移動平均線を上回っての推移をみせていたが、終盤にかけての乱高下によって75日線を割り込み、-1σ(3万7860円)水準まで売られた。AMDが10%近く下落するなど、米半導体株の弱い値動きが指数インパクトの大きい値がさハイテク株への重荷となり、朝方は下へのバイアスが強まる可能性があるだろう。

 ただし、-1σ水準で下げ渋る動きをみせてくるようであれば、現在の-1σと中心値(25日)とのレンジ推移は継続する形となるため、タイミングとしてはロングが入りやすいところだろう。大型連休の後半に入ることがポジションを傾けにくくさせ、連休明けは決算発表がピークを迎えることもあり、ショートカバーも入りやすくなりそうだ。また、米国では取引終了後に決算を発表したクアルコム<QCOM>が時間外取引で4%近く上昇していることも安心感につながる。

 そのため、-1σ水準での底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の3万7750円から3万8250円辺りでのレンジ推移を想定する。75日線は3万8150円辺りに位置しているため、売り一巡後に同水準を捉えてくる局面においては、ショートカバーを誘う流れに向かう可能性がありそうだ。

 1日のVIX指数は15.39(前日は15.65)に低下した。一時16.22まで上昇し、15.84辺りに位置する25日移動平均線を上回る場面も見られたが、荒い値動きのなかで同線を下回って終える形となった。一時14.35まで低下する動きも見られており、リスク後退には向かわないだろう。FOMC通過後のアク抜けの動きも意識されやすく、ショートカバーを強めてくる可能性はありそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.00倍と横ばいだった。一時13.96倍に低下し、4月22日に付けた直近安値13.97倍を下回る場面も見られた。AMDやエヌビディアの下落の影響から相対的にTOPIX型優位の展開になりそうだが、為替市場での荒い値動きから輸出関連なども手掛けづらくさせるため、スプレッド狙いのトレードを難しくさせよう。

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