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【材料】マイクロソフトが決算受け時間外で上昇 クラウドとAIの法人需要に支えられる=米国株個別

(NY時間16:55)(日本時間05:55)時間外
マイクロソフト<MSFT> 418.12(+19.08 +4.78%)

 マイクロソフト<MSFT>が時間外で上昇。引け後に1-3月期決算(第3四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。クラウドとAI向け商品に対する法人需要に支えられた。ナデラCEOは「コパイロットとコパイロット・スタックは、AIによる変革の新時代を組織化し、あらゆる役割とより良いビジネス環境を促進する」と述べた。

 アジュールの売上は予想を上回る31%増となったが、そのうちの約7%がAIによるものだった。アナリストは「同社のAIに特化した収益の創出は、すでに株価の重要な原動力になっている。AIに関して同社は本当に運転席に座っている」と述べていた。

 同社は11月にOfficeプログラム向けのAIアシスタント「マイクロソフト365コパイロット」の法人版を大口顧客向けに広くリリースした。この新ツールは既存のサブスクリプションに月額30ドルを上乗せするもので、いずれ有意義な経常収益源となる可能性がある。

 同社は法人以外にもAIを推進しようとしている。ナデラCEOは先月、グーグル・ディープマインドの共同設立者であるスレイマン氏を同社のコンシューマー向けAI事業の責任者に起用したが、これは同社が家庭向けAI製品の取り組みに不満を抱いていることの表れ。

 また、急成長中のサイバーセキュリティ事業にもAIを組み込もうとしている。同社は最近、不審なインシデントのサマリーを生成し、ハッカーが意図を曖昧にするために使用する方法を見つけ出すことができるツールをリリースした。

(1-3月・第3四半期)
・1株利益:2.94ドル(予想:2.83ドル)
・売上高:618.6億ドル(予想:608.7億ドル)
   インテリジェント・クラウド:267.1億ドル(予想:262.5億ドル)
   プロダクティビティー&ビジネスプロセス:195.7億ドル(予想:195.4億ドル)
   モア・パーソナル:155.8億ドル(予想:150.7億ドル)
・クラウド売上高:351億ドル(予想:339億ドル)
・営業利益:275.8ドル(予想:262.2億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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