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【材料】ハーレー、予想上回る決算も大幅安 予想下る粗利益率で収益性への懸念が強まる=米国株個別

(NY時間14:24)(日本時間03:24)
ハーレー<HOG> 33.33(-6.12 -15.50%)

 ハーレー・ダビッドソン<HOG>が大幅安。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株利益、売上高とも予想を上回った。しかし、株価はネガティブな反応を示している。粗利益率が予想を下回り、米国市場での収益性とインフレへの懸念を強めたようだ。同社はコスト意識の高い購買層を誘致するためにキャンペーンやインセンティブを提供してきた。

 最大の市場である北米では1-3月期にモーターサイクルの販売台数が6%増加した。同社によると1月末に導入された新型ツーリングバイクの販売が寄与したとしている。一方、世界全体の売上高は横ばいで、欧州とアジアでは減少した。

 アナリストは「ディーラー在庫が急速に積み上がり、過去2年間で150%近く拡大したため、同社の価格決定力は低下している。購入希望者の借入コストも高いままとなっている」と指摘。ツァイツCEOも「金利上昇の影響が消費マインドと値ごろ感の両面で続いている」と述べていた。

(1-3月・第1四半期)
・1株利益(調整後):1.72ドル(予想:1.54ドル)
・売上高:17.3億ドル(予想:16.4億ドル)
  バイク関連:14.8億ドル(予想:13.4億ドル)
  金融サービス:2.49億ドル(予想:2.36ドル)
・粗利益率(調整後):31.2%(予想:33.0%)
・出荷台数:5万7700台(予想:5万3400台)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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