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【材料】アメリカン航空は決算受け上昇 ガイダンスに安心感=米国株個別

(NY時間10:40)(日本時間23:40)
アメリカン航空<AAL> 14.07(+0.15 +1.04%)

 全体相場が下落する中、アメリカン航空<AAL>は上昇している。取引開始前に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株損益の赤字は予想以上に膨らんだ。ネットワーク全体に渡る重大な天候不順の影響を受けたと述べている。

 ただ、投資家はガイダンスに安心感を覚えた模様。第2四半期の1株利益の見通しが予想を上回ったほか、通期の1株利益の見通しも予想を上回った。競合他社が国内便の運航を控える中で、高止まりする燃料費を克服し、国内の旅行需要を取り込むことで利益をあげようとしている。

 今回のガイダンスは、国内線と国際線に近い路線に重点を置くという戦略転換が功を奏する可能性を示唆している。テキサスやフロリダといった州への人口移動により、サンベルト地帯のハブ空港が恩恵を受けると見ているようだ。また、地域の航空機ネットワークにより、航空会社の進出が少ない小規模都市にも広くサービスを提供できると考えている。

(1-3月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.34ドル(予想:-0.29ドル)
・売上高:125.7億ドル(予想:125.9億ドル)
  旅客収入:114.6億ドル(予想:114.7億ドル)
・有効座席マイル:705億(予想:700億)
・有償旅客マイル:575億(予想:566億)
・有償搭乗率:81.5%(予想:80.8%)

(4-6月・第2四半期)
・1株利益:1.15~1.45ドル(予想:1.16ドル)
・営業利益率(調整後):9.5~11.5%
・有効座席マイル当たり売上高:-1~-3%
・輸送能力:約7~9%増

(通期見通し)
・1株利益:2.25~3.25ドル(予想:2.32ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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