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【材料】IBMが決算受け下落 コンサルティング部門の需要が依然低迷=米国株個別

(NY時間09:43)(日本時間22:43)
IBM<IBM> 168.81(-15.29 -8.31%)

 IBM<IBM>が下落。前日引け後に1-3月期決算(第1四半期)を発表し、1株営業利益は予想を上回ったものの、売上高が予想を下回った。特にコンサルティング部門の需要が引き続き低迷している点が嫌気されている模様。

 クリシュナCEOは声明で「ハイブリッド・クラウドとAI戦略の強みを反映し、堅調な売上高とフリーキャッシュフロー(FCF)の成長で年初を迎えた」と述べた。また、「ワトソンXと生成AIは再び力強い勢いを見せ、第1四半期で増加し、2023年半ばにワトソンXを立ち上げて以来、現在10億ドルを超えている」とも述べている。

 同社はまた、クラウドのハシコープ<HCP>を1株35ドルの現金で買収する計画を正式に発表。両社の統合ポートフォリオは顧客が増大するアプリケーションとインフラの複雑性を管理し、AI時代のために設計された包括的なハイブリッド・クラウド・プラットフォームを構築するのを支援するという。

 アナリストは「企業のIT支出の低迷を反映し、コンサルティングの伸びは2%と低調だった。ハシコープの買収は健全な戦略的動きであり、ハイブリッド・クラウド・ソフトウェア製品における同社のリードをさらに強固なものにするはずだ」と述べている。

(1-3月・第1四半期)
・1株営業利益:1.68ドル(予想:1.59ドル)
・売上高:144.6億ドル(予想:145.5億ドル)
  ソフトウェア:59億ドル
  コンサルティング:52億ドル
  インフラストラクチャー:30.8億ドル
  ファイナンス:1.93億ドル
・粗利益率(調整後):54.7%
・FCF:19.1億ドル

(通期見通し)
・売上高:1桁台半ば
・FCF:約120億ドルを維持

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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