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【市況】NY債券:米長期債相場はやや強含み、安全逃避的な買いは一巡


19日の米国長期債相場はやや強含み。イスラエルによるイラン攻撃との報道を受けてアジア市場で安全逃避的な買いが急拡大したが、イラン側による報復行動で二国間の戦闘が激化するとの懸念はやや後退し、長期債利回りの下げ幅は縮小した。報道によると、主要7カ国(G7)外相会合は4月19日、イスラエルとイランの対立拡大の回避へ引き続き努力すると表明した。同日にはブリンケン米国務長官が、「米国は中東地域の緊張緩和に尽力しており、いかなる攻撃作戦にも関与していない」と発言している。イールドカーブはフラットニング気配。

CMEのFedWatchツールによると、19日時点で7月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は43%程度。9月開催のFOMC会合で、FF金利の誘導目標水準が5.00-5.25%以下となる確率は65%程度。10年債利回りは4.622%近辺で取引を開始し、一時4.494%近辺まで低下したが、4.633%近辺まで反発し、取引終了時点にかけて4.621%近辺で推移。

イールドカーブはフラットニング。2年-10年は-36.50bp近辺、2-30年は-27.40bp近辺で引けた。2年債利回りは4.99%(前日比:0bp)、10年債利回りは4.62%(前日比-1bp)、30年債利回りは、4.71%(前日比:-2bp)で取引を終えた。

《MK》

 提供:フィスコ

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