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【経済】3月の米雇用統計、利下げを急ぐ必要はないとの見解を強化

 日本時間21時半に発表になった3月の米雇用統計は、予想以上に力強い米労働市場を示した。非農業部門雇用者数(NFP)は30.3万増と約1年ぶりの増加となり、失業率も3.8%に低下した。

 就業者数は民間部門で23.2万人増え、教育・医療サービスが8.8万人、接客・レジャーは4.9万人それぞれ増えた。政府部門は7.1万人増となった。

 一方、インフレに絡んで最近注目を集めている平均時給は予想通りに前年比4.1%と、緩やかながらも鈍化傾向を継続している。ただ、全体的にFRBの早期利下げへの説得力には乏しい内容で、市場は利下げ期待を更に後退させている。FRBは利下げを急ぐ必要はないとの見解を変えることはなさそうだ。

◆米雇用統計(3月)21:30
非農業部門雇用者数
結果 30.3万人
予想 20.1万人 前回 27.0万人(27.5万人から修正)(前月比)

失業率
結果 3.8%
予想 3.9% 前回 3.9%

平均時給
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
結果 4.1%
予想 4.1% 前回 4.3%(前年比)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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