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【特集】イーレックス<9517>競争力あるエネルギーを長期安定的に供給


ラジオNIKKEI マーケットプレスの『フィスコ presents 注目企業分析』1月5日放送において、イーレックス<9517>を取り上げている。主な内容は以下の通り。

■事業概要
2001年より事業を開始した独立系のPPS(一般電気事業者の送電ネットワークを介して電力を供給する電気事業者)である。「競争力あるエネルギーを長期安定的に供給する」という社会的使命のもと、大型工場・オフィスビルなどの特別高圧(契約電力2,000kW以上)及び中小工場・スーパーなどの高圧(契約電力50kW以上2,000kW未満)の需要家に対して、一般電気事業者が有する送電線網を通じて電力を供給している。

また、電力の調達については、バイオマス発電をはじめ、国産バイオマスや石炭、オフガス、LNG、太陽光発電等の多様な電源を確保している。同社グループの電力事業は、電力小売(官公庁向け、民間企業向け)、電力市場取引、電源開発から構成されている。

■事業形態に関して
(1)電力小売(官公庁・民間企業向け)
同社は電気事業法におけるPPSとして東北電力・東京電力・中部電力・九州電力の営業地域において、官公庁や民間企業等の特別高圧・高圧の需要家に対して、一般電気事業者よりも安価な電力の供給(電力小売)を行っている。民間の発電所から調達した安価な電力や固定価格買取制度(FIT)を利用して調達した電力、及び一般社団法人日本卸電力取引所(JEPX)との間で行う「市場取引」により調達した電力を、一般電気事業者の有する送電網を用いて販売している。

(2)電力市場取引
同社では販売先及び仕入先の1つとして、一般社団法人日本卸電力取引所を活用した電力市場取引を行っている。同社を含むPPSは一般電気事業者の送電ネットワークを介して電力を供給するにあたり、一般電気事業者の定める託送供給約款等に基づき、30分を1単位とした時間毎に電力の調達量と販売量を一致させる義務(30分同時同量制度)を負っている。

(3)電源開発
同社グループは、発電設備の企画・設計・施工・建設や発電等の電源開発を主に、1.他社発電所に関する生産性向上提案と余剰電力の買取り、2.他社発電所の購入及びリニューアル、3.自社独自での発電所の建設などを手掛ける。

■足元の電力業界などの動向
足元では、同社の属する電力業界においては、依然として燃料価格の高止まりや電気料金の値上がりが続き、企業での電気料金削減が優先課題となっている。再生可能エネルギーは低炭素社会の重要なエネルギー源と位置づけられ、2016年に予定されている全面自由化に向けて制度設計も加速していくものと思われる。同社グループにおいては、2014年7月にイーレックスニューエナジー佐伯株式会社を設立し、2014年9月より発電設備の建設工事を開始した。開発・運営ノウハウを有するPKS発電に関しては、安定的に発電が可能なベース電源であるとともに地域活性化に資する電源として注目度や期待度が高まると思われる。販売面においては、取引所市場価格の動向に応じて収益性の高い案件獲得に努め、機動的に卸・小売比率に留意する政策を進めるとともに、官民バランスに留意することにより過当競争を避けた。

■足元の株価動向に関して
初値形成後は荒い値動きとなっているが、12月26日に上場来安値1251円で下ヒゲをつけた後はリバウンド優勢となっている。価格帯別売買高では1600円レベルの商いが多いことで、この水準をクリアすると24日の上場来高値1738円突破も視野に入る。

ラジオNIKKEI マーケットプレス
『フィスコ presents 注目企業分析』毎週月・木曜14:30~14:45放送

《TM》

 提供:フィスコ

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