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話題株ピックアップ【夕刊】(1):コシダカHD、ペッパー、サイゼリヤ

■コシダカHD <2157>  3,920円  +625 円 (+19.0%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 11日、コシダカホールディングス <2157> が決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比35.2%増の63.5億円に拡大して着地。続く18年8月期も前期比15.0%増の73億円に伸び、16期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期も女性専用フィットネス「カーブス」の店舗網を拡大するほか、カラオケ店は首都圏を中心に出店を継続する。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比4円増の40円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■青森銀行 <8342>  3,740円  +380 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 11日、青森銀行 <8342> が3日に発表した公募増資と売り出しを中止することを明らかにしており、これを好材料視する買いが向かった。261万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限39万株の第三者割当増資の実施を取り止める。理由は発表前に情報が漏れていた可能性があるなど、公正な株価形成に疑義が生じたためとしている。株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念され株価が急落していたが、今回の発表を受けて買い戻しが殺到した。

■ペッパーフードサービス <3053>  5,380円  +545 円 (+11.3%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 ペッパーフードサービス<3053>が5日ぶり急反発。株価は年初に分割修正値で600円弱だったが、今月4日には6000円目前まで買われ、9カ月で株価は10倍になった。同社株は今年の値動きだけをみれば外食産業の勝ち組の頂点にある。前週後半から利益確定売りに水準を切り下げたが、足もと売り一巡から改めて買いが優勢となっている。積極出店を図っている「いきなり!ステーキ」が消費者のニーズを捉え、同社業績躍進の原動力となりつつある。時価総額は再び1000億円に乗せてきた。

■サイゼリヤ <7581>  3,485円  +305 円 (+9.6%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 11日、サイゼリヤ <7581> が決算を発表。17年8月期の連結経常利益は前の期比30.1%増の118億円に拡大して着地。続く18年8月期も前期比7.7%増の128億円に伸びる見通しとなったことが買い材料視された。同社はイタリア料理店「サイゼリヤ」を展開、低価格メニューに強みを持っている。前期は国内既存店売上高が12ヵ月すべてで前年比プラスを達成したうえ、中国の税制変更による営業利益率の改善も大幅増益に寄与した。今期も根強い消費者の低価格志向を追い風に、25期連続の増収を狙う。

■コマツ <6301>  3,455円  +166 円 (+5.1%)  本日終値
 コマツ<6301>が大幅に8日続伸、年初来高値を更新した。米国で建設機械大手、キャタピラーの株価が世界景気の拡大を背景に過去最高値に上昇しており、「外国人投資家が同業のコマツに連想買いを入れているのでは」(アナリスト)との見方が出ている。同社は10月27日に決算発表を予定しており、その結果も注目されている。

■ディップ <2379>  2,666円  +124 円 (+4.9%)  本日終値
 ディップ<2379>が後場一段高。同社は11日取引終了後に、18年2月期第2四半期累計(3~8月)の単独決算を発表。経常利益が50億7400万円(前年同期比17.9%増)と堅調だったことや、中間配当を従来計画比4円増額の19円とすることが好感されたようだ。売上高は187億7700万円(同17.8%増)で着地。アルバイト・パート求人情報サイト「バイトル」や、社員・派遣・パートの仕事を紹介する「はたらこねっと」の契約者数および掲載情報数の拡大に注力したことなどが寄与した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■ベル24HD <6183>  1,264円  +52 円 (+4.3%)  本日終値
 ベルシステム24ホールディングス <6183> が大幅続伸し、約2ヵ月半ぶりに年初来高値を更新した。同社は11日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年2月期上期(3-8月)の連結税引き前利益は前年同期比2.6%増の39億円となったことが買い材料視された。コールセンターを中心とする主力のCRM事業は増収減益となったものの、前期に計上した事業再編に係る一過性損失の反動もあり増益を確保した。第1四半期の同利益は7.5%減益だっただけに、累計でプラスに転じたことが好感されたようだ。

■スター精密 <7718>  1,974円  +79 円 (+4.2%)  本日終値
 スター精密<7718>は急反発し年初来高値を更新した。先月末に発表した18年2月期第2四半期(3~8月)の連結営業利益は前年同期比27%増の22億9100万円と期初計画を大幅に超過して着地した。工作機械などの受注が好調だ。岩井コスモ証券は11日、同社の投資判断「B+」を継続するとともに、目標株価を2080円から2150円に引き上げた。同証券では、今2月通期の連結営業利益は会社予想51億円に対して59億円への再増額修正を予想している。

■イトクロ <6049>  4,750円  +190 円 (+4.2%)  本日終値
 イトクロ<6049>が大幅高、底入れ足を鮮明としてきた。自民党、希望の党の主張する政策の筆頭に子育て・教育・介護があり、教育の無償化では家計の面で子供の教育に資金を振り向ける余裕ができるため学習塾などに恩恵が出るとみられている。そうしたなか、「塾ナビ」「家庭教師比較ネット」など塾や家庭教師などの口コミ評価サイトで高い実績を持つ同社にも収益機会が広がるとの見方が買いを引き寄せている。

■東芝 <6502>  330円  +12 円 (+3.8%)  本日終値
 東芝<6502>が大幅に6日続伸。東京証券取引所が11日の取引終了後、同社の特設注意市場銘柄の指定を12日から解除すると発表したことが好感された。同社の内部管理体制については、相応の改善がなされたと判断された。15年9月に同銘柄に指定されて以来、2年1カ月ぶりに解除されることになり、今後は公募増資など資金調達手段が広がることへの期待も出ている。ただ、同社は債務超過に関する上場廃止基準の猶予期間に入っており、18年3月期末時点に債務超過の状態が解消されない場合、同社株は上場廃止となる。

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