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3903> が6月1日大引け後(16:05)に業績修正を発表。15年4月期の連結経常損益を従来予想の6億円の赤字→2.3億円の黒字(前の期は1.6億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した11-4月期(下期)の連結経常損益も従来予想の16.6億円の赤字→8.3億円の赤字に上方修正し、赤字幅が縮小する見通しとなった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
1.平成27年3月5日に提出した平成27年4月期通期連結業績予想(以下、「予想値」)の前提条件について平成27年3月5日に提出した「当期連結業績予想の修正及び役員報酬の減額に関するお知らせ」にて公表したように、平成27年4月期の予想値は売上高26,500百万円、営業利益-400百万円、経常利益-600百万円、当期純利益ゼロとしておりました。前提条件は以下の
»続く
通りとなります。(1) 売上高売上高はタイトル毎に積み上げ、予想値を算出しており、既存タイトルと新規タイトルでは算出方法が異なります。既存タイトルは、過去の売上実績等を考慮し予想値を算出しており、リリース後、一定期間を経過した後に収益が逓減することを見込んで算出しております。新規タイトルは期待値に応じて売上高を4つに区分し予想値を算出しております。また、他社IPを使用したタイトルの場合は、IPの知名度等を考慮しており、パブリッシングの場合は、既にリリースされている開発元での売上実績等を考慮し予想値を算出しております。なお、平成27年2月時点にて「ブレイブ フロンティア」の海外言語版(以下、「ブレフロ海外言語版」)のMAUが弱含みになったこと、パブリッシングサービスの立ち上がりの遅延が発生したこと、一部海外向け新規タイトルの売上計画が大幅に未達となったこと等を踏まえ、これらのタイトルに関しては2月時点の売上高等のKPIを採用し、同水準の売上高が継続する前提とした予想値としております。MAU Monthly Active Users(月次利用者数)KPI Key Performance Indicator(重要業績評価指標)(2)営業利益営業利益は、売上原価(以下、「原価」)並びに販売費及び一般管理費(以下、「販管費」)を考慮し予想値を算出しております。原価は、タイトル毎に運営費と開発費を積み上げ、予想値を算出しており、売上高同様、既存タイトルと新規タイトルでは算出方法が異なります。既存タイトルは、過去の運営実績と今後の運営スケジュール等を考慮し予想値を算出しております。新規タイトルのうち開発承認済みのタイトルは開発計画を考慮し、開発承認前のタイトルは過去の類似タイトルの実績等を考慮し予想値を算出しております。なお、プラットフォームへの支払手数料及びサーバー費等の通信費は、売上高に一定割合で連動するように算出しております。販管費は、費目別に費用を積み上げ、予想値を算出しております。主な費目として、人件費は既存従業員に係る給与手当及び法定福利費等に加え、今後の採用計画に基づく新規採用者に係る人件費を考慮し予想値を算出しております。広告宣伝費は、新規タイトルのリリース予定やタイトル毎のプロモーション計画に合わせて予想値を算出しております。減価償却費は固定資産の取得予定等、設備投資計画に考慮し予想値を算出しております。なお、一部タイトルを除き、原則として開発費はソフトウエア等の資産に計上せず発生時に費用化しております。(3) 経常利益経常利益は、為替差損益及び借入金に伴う支払利息等の営業外損益を考慮し予想値を算出しております。(4) 当期純利益当期純利益は、特別損益、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額並びに少数株主損益を考慮し予想値を算出しております。なお、平成27年4月30日に公表した「(開示事項の経過)一部ブラウザゲームの資産譲渡に係る基本合意書の締結に関するお知らせ及び特別利益の発生に関するお知らせ」(以下、「特別利益に関するお知らせ」)及び「希望退職者募集の結果及び特別損失の発生に関するお知らせ」(以下、「特別損失に関するお知らせ」)に記載した特別損益の影響は見込んでおりません。2.平成27年4月期通期連結業績予想修正の要因(1)売上高の差異について前述の2.前提条件を考慮し予想値を算出しましたが、平成27年3月中旬から4月にかけてKPIが想定よりも改善に向かい、主にネイティブアプリサービスにおいて予想値を上回る見込みとなった結果、売上高は予想値26,500百万円に対し1,034百万円上回り、27,534百万円の見通しとなります。内訳は以下の通りとなります。ネイティブアプリサービスは予想値に対し873百万円上回り、24,104百万円の見通しとなります。主なタイトルは以下の通りとなります。 「ファントム オブ キル」は、TVCMによるプロモーション施策が奏功し、ARPMAUが好調に推移したことにより予想値を334百万円上回る見通しとなります。 「ブレフロ海外言語版」は、平成27年3月5日に業績予想を下方修正した要因の一つであり、2月時点の売上高等のKPIを採用し、同水準の売上高が継続する前提とした予想値としておりましたが、3月中旬以降、ARPMAUの改善により予想値を236百万円上回る見通しとなります。ARPMAU Average Revenue Per Monthly Active Users(月次利用者数一人当たりの月平均売上高) ブラウザゲームサービスは予想値を124百万円上回り、2,354百万円の見通しとなります。 パブリッシングサービスは予想値を37百万円上回り、1,076百万円の見通しとなります。(2)営業利益の差異について増収効果及びコストの合理化に努めた結果、営業利益は予想値-400百万円に対し816百万円上回り、416百万円の見通しとなります。主な内訳は以下の通りとなります。 増収効果により、570百万円増益の見通しとなります。 3月以降に推し進めたコストの合理化による固定費抑制により、246百万円増益の見通しとなります。主な内訳は、パブリッシングサービスに関し、海外での配信権取得に伴うライセンスフィーの支払等による費用増加(94百万円)が見込まれる一方、一部タイトルの開発中止等による外注費削減(-171百万円)、採用の絞り込み等による人件費の増加抑制(-56百万円)、その他の費用の削減(-113百万円)となります。(3)経常利益の差異について営業利益が816百万円増加したことに加え、海外子会社における雇用促進に関する補助金収入等の発生等により経常利益は予想値-600百万円に対し834百万円上回り、234百万円の見通しとなります。(4)当期純利益の差異について経常利益が834百万円増加したことに対し、特別損益、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額並びに少数株主損益を考慮した結果、191百万円の見通しとなります。なお、特別損益については、前述の「特別利益に関するお知らせ」及び「特別損失に関するお知らせ」の影響を考慮しております。3.通期個別業績予想修正の要因概ね前述の通期連結業績予想修正の要因と同様になります。個別業績については業績予想を提出していないため、前期実績との比較となります。4.今後の取り組みについて当社グループはグローバルでの競争に打ち勝つため、ネイティブアプリサービス及びパブリッシングサービスに注力してまいります。具体的には、モバイルオンラインゲームのグローバルな配信体制の構築により、当社のゲームコンテンツを世界各国に提供していくことに加え、他社が開発する国内・海外の良質なゲームコンテンツを世界各国に配信していくことが重要な課題であると考えており、今後も開発・ローカライズ・配信拠点の拡充、プラットフォームやマーケティングパートナーとの連携、世界各国のゲーム開発会社との提携及び有名IPの活用等を積極的に推し進めていく方針であります。5.平成27年4月期決算について当社は平成27年4月期決算短信の発表を、6月12日(金)に予定しております。※ 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。以 上
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 14.11-04 |
12,504 |
-1,562 |
-1,666 |
-458 |
0 |
0 |
15/03/05 |
新 14.11-04 |
13,538 |
-746 |
-832 |
-267 |
-10.29 |
0 |
15/06/01 |
修正率 |
+8.3 |
赤縮 |
赤縮 |
赤縮 |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2015.04 |
26,500 |
-400 |
-600 |
0 |
0 |
0 |
15/03/05 |
新 2015.04 |
27,534 |
416 |
234 |
191 |
7.36 |
0 |
15/06/01 |
修正率 |
+3.9 |
黒転 |
黒転 |
- |
- |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
予 14.11-04 |
13,538 |
-746 |
-832 |
-267 |
-10.3 |
0 |
15/06/01 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2013.04* |
5,515 |
-1,138 |
-1,188 |
-1,343 |
-41,945 |
0 |
- |
2014.04* |
11,192 |
-102 |
-168 |
-184 |
-5,415.0 |
0 |
- |
予 2015.04 |
27,534 |
416 |
234 |
191 |
7.4 |
0 |
15/06/01 |
前期比 |
2.5倍 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。