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9995 グローセル

東証P
747円
前日比
-1
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単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.3 0.84
時価総額 221億円
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決算発表予定日

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イーストン Research Memo(9):今下期の収益面でも上期実績と同水準が期待され、会社予想は控え目


■今後の見通し

1. 2018年3月期通期見通し
2018年3月期通期についてルネサスイーストン<9995>は、売上高80,200百万円(前期比3.4%増)、営業利益1,585百万円(同35.6%増)、経常利益1,665百万円(同34.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,160百万円(同39.4%増)を予想している。

同社は第2四半期決算に先立つ2017年9月13日に第2四半期及び通期の業績見通しを上方修正した。第2四半期決算はその修正予想を若干上回って着地したが通期予想については9月の修正予想が維持されたままとなっている。

今下半期は、足元の第3四半期については第2四半期までと同じ事業環境、需要動向が継続しており、年末までこの状態が続く手応えを得ているもようだ。一方年明けからの第4四半期については、警戒の念を緩めてはいない。同社が警戒するのは、第1四半期から第3四半期まで高水準の需要が続いているが、その中に仮需要が含まれていて第4四半期においてその分の調整が入るのではないかということだ。需給バランスがタイトなときに、需要家サイドが納期遅れ等による品不足を防ごうと必要量よりも多めに発注することや複数の仕入先へ二重発注することは今でも散見されることだ。

弊社では、同社の慎重なスタンスは理解できるが結果的には杞憂に終わるのではないかと考えている。理由はいくつかある。産業界全般においてサプライチェーンマネジメントが行き届いていることが理由の1つだ。また、同社の重要顧客である自動車や産業分野の業界は、民生用分野と異なり、計画生産を徹底していることも理由に挙げられる。民生用家電の分野では見込みによる前倒し生産が起こりうる可能性もあるが、同社はそうした分野へのエクスポージャーは非常に少ない。

第3・第4四半期においても、四半期売上高200億円のペースを維持することができれば、利益もおのずと付いてくることが期待される。下半期の営業利益は上期並みの水準は十分期待でき、その場合今通期の営業利益は2,000百万円に迫ることになる。同社の通期営業利益見通しの1,585百万円の実現には下半期の営業利益が598百万円(前年同期比17.6%減、上期比39.4%減)で足りることになるが、そこまでの落ち込みは考えにくく、同社の現在の予想は控え目に過ぎると弊社では考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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