＜動意株・４日＞（大引け）＝Ｊテックコーポ、ネオジャパン、日本ファルコムなど

　ジェイテックコーポレーション<3446>＝後場ストップ高。この日、同社が米国スタンフォード大学内にある、ＳＬＡＣ国立加速器研究所（ＳＬＡＣ）のＸ線自由電子レーザー施設ＬＣＬＳから、超高精度ミラー２０枚を一括で受注したと発表しており、これを好感した買いが入っている。契約額は一括の契約額としては同社として過去最大の約３億２０００万円で、１９年６月期に売り上げ計上する見込み。さらに、同施設での研究成果が、世界の各放射光施設における同社の放射光用Ｘ線ミラー「Ｏｓａｋａ　Ｍｉｒｒｏｒ」の必要性の認識につながることが期待されている。

　ネオジャパン<3921>＝後場一段高。同社はグループウエアの開発を手掛け、民間だけでなく官庁需要にも強い。企業のクラウド活用が進むなか、クラウドサービス部門は乗り換え需要を取り込むことに成功、業績は２ケタ成長トレンドを継続している。「ウェブ会議」機能を搭載した グループウエア『ｄｅｓｋｎｅｔ‘ｓ　ＮＥＯ』新バージョン５．０を５月２９日から提供開始しており、株価の刺激材料となっている。

　日本ファルコム<3723>＝大幅続伸し年初来高値を更新。同社は１日取引終了後、中国のゲーム開発大手チャンユードットコム社と大手動画共有サイト「ビリビリ」が、スマートフォン向けタイトル「英雄伝説　星の軌跡」を中国で共同配信すると発表したことが買い材料視されている。「英雄伝説　星の軌跡」は、日本ファルコムがライセンス提供し、ＵＳＥＲＪＯＹグループ（東京都新宿区）が開発・運営を手掛ける「英雄伝説　暁の軌跡」をベースとしたスマートフォン向けのストーリーＲＰＧ。中国での配信により、ライセンス展開の拡大が期待されているようだ。なお、ビリビリでは１日から事前登録キャンペーンを開催している。

　山崎製パン<2212>＝急反騰し年初来高値を更新。同社は前週末１日の取引終了後、７月１日出荷分から一部のパン製品価格を値上げすると発表しており、採算性向上への期待から買いが集中している。４月から輸入小麦の政府売り渡し価格が引き上げられたことを受けて、パン製品の主要原料である小麦粉の値上げが実施されるほか、乳製品や油脂などの原材料価格や、電気やガス、軽油などのエネルギーコスト、物流費や人件費などが増加していることが要因としている。対象となるのは、一部の食パン、菓子パンで、平均で３.８％の値上げになるとしている。

　理研グリーン<9992>＝ストップ高。同社は前週末１日の取引終了後、１８年１０月期の連結業績予想について、最終利益を１億９０００万円から２億８０００万円へ上方修正したことが好感されている。売上高は１１９億円、営業利益は３億９０００万円の従来見通しを据え置いたが、親会社株式の売却により特別利益を計上することが最終利益を押し上げるという。なお、前期は決算期変更に伴う７カ月決算のため、前年同期との比較はない。

　伊藤園<2593>＝大幅続伸し年初来高値を更新。同社は１日取引終了後、１９年４月期連結業績予想を発表した。売上高は５０７８億円（前期比２．６％増）、営業利益は２３０億円（同４．３％増）、純利益は１４０億円（同１１．５％増）で増収増益を見込んでいる。主力の緑茶飲料「お～いお茶」のさらなる強化を図り、「健康ミネラルむぎ茶」「ＴＵＬＬＹ’Ｓ　ＣＯＦＦＥＥ」「１日分の野菜」「充実野菜」などの個別ブランドについても強化し飲料製品の伸長を見込む。また、ルートセールスによる営業基盤の確立と総コストの削減を進め、業績向上を図るとしている。

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出所：みんなの株式（minkabu PRESS）