貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9983 ファーストリテイリング

東証P
40,870円
前日比
-750
-1.80%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
39.2 6.24 0.86 0.68
時価総額 1357億円
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【植木靖男の相場展望】 ─ 6月安値は徐々に忘却の彼方に


「6月安値は徐々に忘却の彼方に」

●4月高値抜けば新中長期上昇相場がスタート

 東京株式市場は順調に推移しているようだ。旧盆休みに入るため期待し難いとの見方があるが、そうともいえない。

 株価が堅調で金儲けにつながるなら、優先順位は休みより優先されるのが過去の経験則だ。それに今は、どこにいても相場に対処できる。昔とは違う。

 ところで、日経平均株価は懸案だった7月21日の戻り高値1万6810円(終値ベース)を上抜いてきた。これで、6月24日安値1万4952円が、当面の安値であることが明確になったかのようだ。

 次の目標は、いうまでもなく4月高値1万7572円である。

 ここを突破すれば、2月、6月の安値が昨年6月高値からの1年に及ぶ調整の終着点であることが確認されることになる。それはまたリーマン・ショックの09年3月から6年に及ぶ上昇相場とその調整が終わり、新たな中長期上昇相場の出発を意味する。

 幸い、目下の市場環境は良好である。原油価格は1バレル=40ドル割れで下値をつけたようだし、英国はEU離脱問題もとりあえず落ち着き、欧州株は金融緩和策もあってむしろ確りである。

 肝心の米国株も史上最高値更新を続けている。その内容も悪くない。NYダウ平均のみならず、ナスダック、S&P500、いずれも打ち揃っての高値更新だ。1999年以来という。

●波乱を経て安値圏を脱皮か?

 為替も、どうやらドル安値をつけた6月24日が株価同様、ドル安値日となったとの見方が増えている。

 一方、国内はどうか。企業業績は今後、円高の影響が薄れることから最悪期を脱したとみられる。

 かくして、今の市場環境は良好というわけだ。

 だが、安値圏からの脱皮は一筋縄でいかないことは歴史が教える通りだ。何回もしつこく安値を叩いたうえで上昇に転じるのも経験則だ。

 9月にかけて米FOMCでの利上げ議論が、景気が強くなればなるほど米国で活発になるし、株価水準から弱気になる投資家も増えているようだ。国内にしても、9月の日銀の金融政策決定会合では、これまでの政策の総括と検証が実施される。どうなるか予想もつかない。

 内外の市場で一波乱も二波乱も有り得るとみてよい。それがあって安値圏からの脱皮が可能となるのだろう。

 その日銀のETF買いは、かつての経験則がまったく参考にならない。1日おきに700億円買う、しかも売ることはない、とすれば株価への影響はケタ違いに大きい。ファーストリテイリング <9983> 、ソフトバンクグループ <9984> など値がさ株の突出ぶりは異常である。

 ともあれ、米国株が高い間は、日本株はそれに追随することは当然と思われる。

2016年8月12日 記


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