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9960 東テク

東証P
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14:58 04/16
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100株
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18.8 2.51 2.14 2.33
時価総額 1,282億円
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決算発表予定日

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抜群の安定感に刮目! 今期も増配見込む「高配当優良株」6銘柄選抜 <株探トップ特集>


―株主還元に積極姿勢、業績成長トレンドをまい進する連続増配株に照準―

 上場企業は積み上がった利益を株主へ還元する動きを強めている。3月期決算企業約2300社の配当について調べたところ、22年3月期に配当を増やした企業は1331社と全体の6割近くに上った。新型コロナウイルス感染拡大を受けて大きく落ち込んだ業績が急回復に転じるなか、幅広い業種で配当予想を増額修正する企業が相次いだ。続く23年3月期は原材料価格の上昇など収益環境に向かい風が強まり、利益成長にブレーキがかかる見通しだが、そのなかでも3割以上が配当を増やす方針を示している。一方、減配予想は全体の約1割にとどまる。

 今回は、世界的なインフレやウクライナ侵攻の長期化などで企業業績の先行きに不透明感が漂うなかでも配当を増やし続ける企業に注目。景気動向に大きく左右されることなく安定成長を継続し、かつ株主還元に前向きな姿勢をみせる高配当利回り株にスポットを当てた。

●増配を続ける安定成長型の企業リストアップ

 米金融政策の転換やウクライナ問題などを背景に、年初から全体相場が不安定な地合いが続くなか、高配当利回り株は下値抵抗力が期待できる銘柄としてマーケットから高い関心を集めてきた。高配当株への投資は個人投資家を中心に根強い人気を誇る投資法だが、利回りの高さだけで銘柄を選ぶのは大きなリスクをはらむ。とりわけ今期は外部環境の不透明要因を多く抱えており、業績下振れによって減配や株価が急落するリスクには十分留意する必要がある。

 そこで注目したいのが「連続増配株」だ。長年増配を続ける企業は、安定した財務基盤を備え、かつ中長期的に業績を伸ばしているものが多い。また、継続的に配当を増やすのは、企業の財務力や業績成長に対する経営者の自信を表しており、今後も持続的な利益成長と株主還元が期待できる有力株として押さえておきたい。

 以下では、3月期決算企業を対象に、(1)23年3月期に9期以上連続で増配を計画、(2)今期予想ベースの配当利回りが3%を超える、(3)今期業績が最終利益段階で増益を見込む、といった条件を満たす6銘柄をリストアップした。

※配当利回りは7月11日終値ベースで算出。

【三菱HCキャ】 配当利回り4.93%

 三菱HCキャピタル <8593> [東証P]は上場企業のなかでも指折りの連続増配銘柄として知られ、前期まで23期連続増配を記録している。23年3月期業績は前期に米国の海上コンテナリース大手企業を買収した効果などに加え、旅客需要の回復を背景に貸倒関連費用が大きく減少する見通しで、最終利益は1100億円(前期比10.7%増)と2期連続の最高益更新を見込む。配当は31円(前期比3円増)と24期連続で増配する方針を示し、配当利回りは5%近辺で推移している。最低投資金額が6万円台と手軽に購入できることも注目ポイントだ。

【みずほリース】 配当利回り4.01%

 みずほリース <8425> [東証P]の前期業績は航空業界の低迷や半導体不足の影響などを受けて、10期ぶりの最終減益に沈んだが、23年3月期は最終利益260億円(前期比74.5%増)とV字回復する見通しだ。今期は成長分野の不動産・環境エネルギー事業やファイナンス・投資事業が伸びるうえ、信用コストが大幅に改善する。業績回復を踏まえ、配当は130円(前期比20円増)と18期連続の増配を予定している。同社は100株以上を保有する株主に対し、クオカードを贈呈する株主優待制度も実施しており、配当と株主優待を合計した利回りは4.94%(保有株数100株の場合)に上る。

【DTS】 配当利回り3.58%

 独立系システムインテグレーターのDTS <9682> [東証P]は、企業の旺盛なデジタルトランスフォーメーション(DX)ニーズを捉え、前期まで12期連続増益と成長路線をまい進している。23年3月期の配当は創立50周年記念配当50円を実施する形で、年間120円(前期比50円増)に大幅増配する方針だ。また、自社株取得と消却を定期的に実施するなど、株主還元妙味は大きい。同社の期初予想は保守的で上振れ着地する確率が高く、配当を増額するケースが多いことも注目したい。株価は約22年半ぶりの高値圏を快走する展開となっている。

【東テク】 配当利回り4.67%

 空調・制御機器商社の東テク <9960> [東証P]は安定した収益・財務基盤を持ち、実に28期にわたって配当を減らしていない。13年3月期からは毎期配当を増やしており、23年3月期は147円(前期比8円増)と11期連続増配を見込む。前期から配当性向40%を目標とする方針に転換したことで、配当利回りは4%を超える水準に上昇している。足もとの業績は堅調で、前期は半導体不足の影響があったものの、利益率の高いメンテナンスや工事案件が伸長し、営業増益を確保した。今期の営業利益は70億円(前期比11.2%増)と3期ぶりの最高益更新を目指す。

【ライト】 配当利回り3.14%

 ライト工業 <1926> [東証P]は斜面・法面対策や地盤改良などの特殊工事に強みを持つ建設会社。これから豪雨災害などが増えるシーズンに向けて注目度が高まってくる。23年3月期業績は防災・減災や国土強靱化案件を中心に良好な受注環境が続くなか、売上高、最終利益ともに過去最高を堅持する計画を示している。配当は59円(前期は54円)と10期連続増配の方針だ。自社株買いにも積極的で、今年は2月から5月までに約15億円を取得したのに続き、6月に90万株または15億円を上限とする取得枠を設定している。

【イエロハット】 配当利回り3.57%

 イエローハット <9882> [東証P]の前期業績は、最終利益段階で5期連続の最高益更新を遂げた。降雪の影響で冬季用品の販売が好調だったほか、タイヤの値上げ前需要やバイク需要の高まりも追い風となった。23年3月期は新型コロナの影響緩和でドライブ需要が回復するなか、増収増益を維持する見込みだ。利益成長とともに配当も増やし続けており、今期は13期連続増配となる62円(前期比4円増)を予定する。指標面では予想PER8倍近辺と割安感が強く見直し余地は大きいとみられる。また、無借金経営で財務面の健全性が高いことも評価ポイントだ。

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