米株
利益成長【青天井】銘柄リスト〔総集編〕第2弾 34社選出 ＜成長株特集＞
本特集では、4月下旬から5月中旬までの決算集中期間に随時配信した「利益成長“青天井"銘柄リスト」を、“全期間”を対象に再構成した総集編をお届けします。3日に配信した時価総額1000億円以上の東証1部上場銘柄を対象とした第1弾に続き、今回は時価総額100億円以上1000億円未満の東証1部上場銘柄を対象に、18年1-3月期に四半期ベースの過去最高益を更新し、かつ通期計画も最高益を見込む、いわゆる利益が“青天井”状況になっている銘柄をリストアップしてみた。
下表では、本決算月にかかわらず、直近3ヵ月実績の1-3月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5％以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、1-3月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったＰＣＩホールディングス <3918> の18年1-3月期(第2四半期)経常利益は過去最高益を95.5％も上回る4.3億円に急拡大して着地。主力の組み込みソフト開発で安全運転支援システムを搭載したスマートカー開発案件など自動車分野の好調が続いた。また、ビジネスソリューション事業で大手企業からの新規受注が増加したほか、前期に買収したシー・エル・シーがメインフレーム分野で金融系企業の決算期による駆け込み需要を取り込んだことも大幅増益に貢献した。同社はサイバーセキュリティソフト「AppGuard」のメーカーであるBlue Planet-worksと合弁会社を設立するなど、セキュリティ分野での活躍余地も大きい。
2位のフジ住宅 <8860> はＪＲ和歌山駅前の大型分譲マンションの引き渡しが進み、1-3月期(第4四半期)経常利益は8四半期ぶりに過去最高益を達成した。好決算を背景に株価は27年ぶりの高値水準で推移しているが、指標面では予想PER8.0倍と割安感が強く一段の上値追いが期待される。3位のテクマトリックス <3762> は多数のアクセスを分散制御するサーバーの負荷分散装置やセキュリティ対策製品などの受注が好調だった。19年3月期の経常利益は前期比5.6％増の21.7億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
選出リストではＰＣＩＨＤ、テクマトリックスをはじめ情報・通信業の好調ぶりが目立つ。5位のキューブシステム <2335> はスーパーや通信キャリア向けシステム基盤の構築案件が拡大し、1-3月期(第4四半期)経常利益は過去最高益を36.4％上回る4.4億円に膨らんだ。続く7位に入ったブレインパッド <3655> はデータ活用のリーディングカンパニーでAIを駆使したデータ分析に強みを持つ。1-3月期(第3四半期)はアナリティクス事業で大型案件が増えたほか、効率的なプロジェクト管理による採算改善も利益を押し上げた。業績好調を踏まえ、18年6月期の経常利益を6期ぶりの過去最高益に大幅上方修正している。
8位のアルゴグラフィックス <7595> は製造業の旺盛な研究開発や設備投資意欲を背景に、システム構築案件などが大きく伸びた。19年3月期の経常利益は3期連続の最高益更新を目指す。9位のデジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> は車載機器やモバイルアプリ、半導体関連向けの組み込み開発の受注が好調で、1-3月期(第3四半期)経常利益は2四半期連続で過去最高益を更新した。
続いて製造業に目を向けると、4位にシンフォニア テクノロジー <6507> 、20位に京三製作所 <6742> 、27位に三菱ロジスネクスト <7105> などがリストアップされている。シンフォニアはFA関連向けモーション機器や半導体クリーン搬送機などの販売が好調だった。同社はEV用試験システムを自動車メーカーに供給しており、EV関連としても注目度が高い。また、京三製作所は主力の信号システム事業で国内大口案件の受注が回復したほか、活況な半導体関連やFDP関連市場を追い風に電源装置が大きく伸びた。ロジスネクスはユニキャリアとの統合効果が収益を押し上げた。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3918> ＰＣＩＨＤ 95.5 436 223 5.0 762 726 31.2
<8860> フジ住 64.5 3259 1981 5.9 6500 6139 8.0
<3762> テクマト 51.9 977 643 5.6 2170 2054 29.6
<6507> シンフォニア 38.3 5337 3860 6.6 7500 7033 11.5
<2335> キューブシス 36.4 442 324 3.1 1010 980 20.0
<9418> ＵＳＥＮＨＤ 35.6 2053 1514 36.2 4500 3303 23.9
<3465> ケイアイ不 30.4 1942 1489 14.3 6040 5283 9.5
<3655> ブレインＰ 29.0 209 162 77.8 560 315 51.9
<7595> アルゴグラフ 27.5 1278 1002 3.5 4180 4037 15.2
<3916> ＤＩＴ 26.6 271 214 13.1 725 641 40.7
<3023> ラサ商事 25.8 981 780 7.0 2200 2057 7.6
<3724> ベリサーブ 25.3 565 451 3.0 1600 1554 15.4
<3937> Ｕｂｉｃｏｍ 25.0 150 120 35 480 355 40.6
<6099> エラン 24.6 354 284 7.3 990 923 56.3
<4022> ラサ工 24.4 883 710 3.0 2800 2718 9.1
<8275> フォーバル 23.5 1176 952 4.7 3100 2960 12.3
<9960> 東テク 22.2 2376 1944 5.0 5000 4764 11.9
<7609> ダイトロン 21.7 1049 862 3.5 2800 2706 14.3
<9517> イーレックス 21.6 1447 1190 45.7 6617 4540 13.6
<6742> 京三 20.4 5743 4771 6.9 5700 5334 13.2
<8070> 東京産 17.8 948 805 7.1 2500 2335 9.7
<3097> 物語コーポ 14.2 1261 1104 21.1 3700 3056 28.8
<4709> ＩＤ 12.6 511 454 17.7 1500 1274 20.8
<4979> ＯＡＴアグリ 10.9 1739 1568 0.3 1895 1890 14.5
<3771> システムリサ 10.6 396 358 27.9 1264 988 13.8
<6538> キャリインデ 8.8 211 194 36.7 1001 732 51.1
<7105> ロジスネクス 8.8 4082 3752 14.6 11000 9598 15.2
<8771> イー・ギャラ 8.6 634 584 10.8 2550 2302 28.9
<9416> ビジョン 8.0 745 690 25.6 2254 1795 42.3
<2491> Ｖコマース 7.2 821 766 8.6 2450 2257 29.3
<4275> カーリットＨ 7.2 775 723 1.2 2500 2471 17.1
<2326> デジアーツ 6.2 732 689 31.0 2500 1909 48.0
<7987> ナカバヤシ 5.9 1153 1089 7.1 3170 2961 9.9
<8159> 立花エレ 5.7 1898 1795 1.4 6700 6605 11.9
※ 2017年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
下表では、本決算月にかかわらず、直近3ヵ月実績の1-3月期に経常利益が全四半期ベースで過去最高益を5％以上、上振れて更新した銘柄をピックアップ。さらに、会社側が今期(通期計画)も過去最高益見通しを示している34社を選び出し、1-3月期の過去最高益の上振れ率が大きい順に記した。
上振れ率トップとなったＰＣＩホールディングス <3918> の18年1-3月期(第2四半期)経常利益は過去最高益を95.5％も上回る4.3億円に急拡大して着地。主力の組み込みソフト開発で安全運転支援システムを搭載したスマートカー開発案件など自動車分野の好調が続いた。また、ビジネスソリューション事業で大手企業からの新規受注が増加したほか、前期に買収したシー・エル・シーがメインフレーム分野で金融系企業の決算期による駆け込み需要を取り込んだことも大幅増益に貢献した。同社はサイバーセキュリティソフト「AppGuard」のメーカーであるBlue Planet-worksと合弁会社を設立するなど、セキュリティ分野での活躍余地も大きい。
2位のフジ住宅 <8860> はＪＲ和歌山駅前の大型分譲マンションの引き渡しが進み、1-3月期(第4四半期)経常利益は8四半期ぶりに過去最高益を達成した。好決算を背景に株価は27年ぶりの高値水準で推移しているが、指標面では予想PER8.0倍と割安感が強く一段の上値追いが期待される。3位のテクマトリックス <3762> は多数のアクセスを分散制御するサーバーの負荷分散装置やセキュリティ対策製品などの受注が好調だった。19年3月期の経常利益は前期比5.6％増の21.7億円と4期連続で過去最高益を更新する見通しだ。
選出リストではＰＣＩＨＤ、テクマトリックスをはじめ情報・通信業の好調ぶりが目立つ。5位のキューブシステム <2335> はスーパーや通信キャリア向けシステム基盤の構築案件が拡大し、1-3月期(第4四半期)経常利益は過去最高益を36.4％上回る4.4億円に膨らんだ。続く7位に入ったブレインパッド <3655> はデータ活用のリーディングカンパニーでAIを駆使したデータ分析に強みを持つ。1-3月期(第3四半期)はアナリティクス事業で大型案件が増えたほか、効率的なプロジェクト管理による採算改善も利益を押し上げた。業績好調を踏まえ、18年6月期の経常利益を6期ぶりの過去最高益に大幅上方修正している。
8位のアルゴグラフィックス <7595> は製造業の旺盛な研究開発や設備投資意欲を背景に、システム構築案件などが大きく伸びた。19年3月期の経常利益は3期連続の最高益更新を目指す。9位のデジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> は車載機器やモバイルアプリ、半導体関連向けの組み込み開発の受注が好調で、1-3月期(第3四半期)経常利益は2四半期連続で過去最高益を更新した。
続いて製造業に目を向けると、4位にシンフォニア テクノロジー <6507> 、20位に京三製作所 <6742> 、27位に三菱ロジスネクスト <7105> などがリストアップされている。シンフォニアはFA関連向けモーション機器や半導体クリーン搬送機などの販売が好調だった。同社はEV用試験システムを自動車メーカーに供給しており、EV関連としても注目度が高い。また、京三製作所は主力の信号システム事業で国内大口案件の受注が回復したほか、活況な半導体関連やFDP関連市場を追い風に電源装置が大きく伸びた。ロジスネクスはユニキャリアとの統合効果が収益を押し上げた。
┌─ 四半期 経常利益 ─┐ ┌── 通期 経常利益 ──┐ 予想
コード 銘柄名 上振れ率 1-3月期 過去最高 上振れ率 今期予想 過去最高 PER
<3918> ＰＣＩＨＤ 95.5 436 223 5.0 762 726 31.2
<8860> フジ住 64.5 3259 1981 5.9 6500 6139 8.0
<3762> テクマト 51.9 977 643 5.6 2170 2054 29.6
<6507> シンフォニア 38.3 5337 3860 6.6 7500 7033 11.5
<2335> キューブシス 36.4 442 324 3.1 1010 980 20.0
<9418> ＵＳＥＮＨＤ 35.6 2053 1514 36.2 4500 3303 23.9
<3465> ケイアイ不 30.4 1942 1489 14.3 6040 5283 9.5
<3655> ブレインＰ 29.0 209 162 77.8 560 315 51.9
<7595> アルゴグラフ 27.5 1278 1002 3.5 4180 4037 15.2
<3916> ＤＩＴ 26.6 271 214 13.1 725 641 40.7
<3023> ラサ商事 25.8 981 780 7.0 2200 2057 7.6
<3724> ベリサーブ 25.3 565 451 3.0 1600 1554 15.4
<3937> Ｕｂｉｃｏｍ 25.0 150 120 35 480 355 40.6
<6099> エラン 24.6 354 284 7.3 990 923 56.3
<4022> ラサ工 24.4 883 710 3.0 2800 2718 9.1
<8275> フォーバル 23.5 1176 952 4.7 3100 2960 12.3
<9960> 東テク 22.2 2376 1944 5.0 5000 4764 11.9
<7609> ダイトロン 21.7 1049 862 3.5 2800 2706 14.3
<9517> イーレックス 21.6 1447 1190 45.7 6617 4540 13.6
<6742> 京三 20.4 5743 4771 6.9 5700 5334 13.2
<8070> 東京産 17.8 948 805 7.1 2500 2335 9.7
<3097> 物語コーポ 14.2 1261 1104 21.1 3700 3056 28.8
<4709> ＩＤ 12.6 511 454 17.7 1500 1274 20.8
<4979> ＯＡＴアグリ 10.9 1739 1568 0.3 1895 1890 14.5
<3771> システムリサ 10.6 396 358 27.9 1264 988 13.8
<6538> キャリインデ 8.8 211 194 36.7 1001 732 51.1
<7105> ロジスネクス 8.8 4082 3752 14.6 11000 9598 15.2
<8771> イー・ギャラ 8.6 634 584 10.8 2550 2302 28.9
<9416> ビジョン 8.0 745 690 25.6 2254 1795 42.3
<2491> Ｖコマース 7.2 821 766 8.6 2450 2257 29.3
<4275> カーリットＨ 7.2 775 723 1.2 2500 2471 17.1
<2326> デジアーツ 6.2 732 689 31.0 2500 1909 48.0
<7987> ナカバヤシ 5.9 1153 1089 7.1 3170 2961 9.9
<8159> 立花エレ 5.7 1898 1795 1.4 6700 6605 11.9
※ 2017年1月以降に上場した企業と今期見通しを開示していない企業は除いた。四半期の過去最高益は原則、四半期決算の開示が本格化した2003年4-6月期以降の業績に基づいたものです。
株探ニュース
