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決算先取り、19年2月期“大幅増益”期待リスト 29社選出 ＜成長株特集＞
本特集では、今週から本格化する2月期決算企業の本決算発表を前に、19年2月期に大幅増益が期待される銘柄を探ってみた(3月23日現在)。下表では、時価総額50億円以上の銘柄を対象に、(1)直近3ヵ月の17年9-11月期に売上高と経常利益が連続で前年同期を上回って着地、(2)18年2月期に10％以上の経常増益を見込む、といった条件を満たした29社を選び出し、18年2月期の増益率が高い順に記した。四半期ベースで増収増益が続き、通期も2ケタ増益を見込む企業は安定的に成長する可能性が高いとみられ、次期も好業績が期待できる有力候補として注目していいだろう。
増益率トップとなったのは北の達人コーポレーション <2930> 。同社は便秘、アトピーなどニッチ分野の健康美容食品や化粧品に強みを持つインターネット通販企業。18年2月期は新商品を多数投入したうえ、集客体制の強化や独自開発の広告データ分析システムを活用した広告の自社運用化が奏功し、経常利益は前の期比2.6倍の14.1億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。ニッチマーケットでの高シェア戦略や定期購入客の積み重ねを背景に、19年2月期も安定成長が続くとみられる。
2位に入ったのはゲームセンター向け景品やキャラクターグッズの企画・製造販売を主力とするエスケイジャパン <7608> 。足元では「星のカービィ」「ドラえもん」などの定番キャラクター商品に加え、利益率の高いオリジナルキャラクター「もちもちマスコット」「忠犬もちしば」の販売が好調に推移している。今年に入ってから経常利益予想を2回も上方修正しており、19年2月期もこの勢いが続くことが期待される。
3位のスター精密 <7718> は欧州や中国で自動車関連を中心とする旺盛な設備投資需要を追い風に、工作機械の販売が伸び、18年2月期は前期比81.4％増の65億円を計画する。急速に進む円高は逆風となるが、自動旋盤を軸とする工作機械の売上拡大は顕著で成長継続に期待がもてそうだ。また、同社は配当と自社株買いを合わせた総還元性向を50％以上としており、株主還元面でも投資魅力が高い。
4位はアミューズメント施設で売上高トップのイオンファンタジー <4343> 。17年3-11月期(第3四半期累計)はオリジナル景品の展開やYouTubeでの拡散効果でクレーンゲームが好調だったほか、メダルゲームも大きく伸びた。23日には18年2月期の経常利益予想を11期ぶりの過去最高益に大幅上方修正し、配当も増額している。国内既存店売上高が15ヵ月連続で前年比プラスと好調なうえ、積極出店を進めるアジア事業の業績も改善してきており、持続的な成長が期待される。また、人気が高まっているインターネットクレーンゲームへ今春から参入することも注目材料だ。
6位のＰＲ ＴＩＭＥＳ <3922> [東証Ｍ]は主力のプレスリリース配信サイトを中心に利用企業数の増加が続く。利用企業社数は昨年11月に2万社を突破、20年に5万社の目標に向けて増加ペースを強めている。同社は東証1部への市場変更を目指して立会外分売を繰り返しており、1部昇格候補としても注目を集める。また、同社の親会社で9位に入ったベクトル <6058> はキャスティングやデジタル領域の強化で主力のPR事業の収益拡大が続き、18年2月期の経常利益は前期比36.9％増の30億円と8期連続の最高益を見込む。株価は好業績を背景に全般波乱相場のなか、上場来高値圏で推移している。
8位のＴＯＫＹＯ ＢＡＳＥ <3415> はセレクトショップ「STUDIOUS」と日本製にこだわったオリジナル商品を扱う「UNITEDTOKYO」を展開。18年2月期は出店拡大やネット通販の販売好調などで、7期連続の最高益を見込む。19年2月期は新たにカジュアル業態を開始する予定で、長期的な目標とする売上高1000億円に向けて「STUDIOUS」「UNITEDTOKYO」に次ぐ3本目の柱に育てる構えである。
┌── 四半期 ──┐
┌ 18年2月期 ┐ 9-11月 9-11月 増収増益 予想
コード 銘柄名 増益率 利益額 増収率 増益率 連続期数 PER
<2930> 北の達人 163 1417 123 238 5 96.2
<7608> ＳＫジャパン 158 304 20.1 89.4 2 14.1
<7718> スター精 81.4 6500 25.9 112 3 15.4
<4343> イオンファン 59.8 5590 13.8 383 3 33.2
<8167> リテールＰＡ 50.8 7500 56.1 26.6 3 2.9
<3922> ＰＲＴＩＭＥ 46.4 347 21.9 8.2 4 51.5
<8237> 松屋 42.0 1800 10.4 858 3 66.9
<3415> Ｔ－ＢＡＳＥ 38.8 1757 29.1 3.7 7 53.5
<6058> ベクトル 36.9 3000 71.6 86.3 14 60.5
<3353> メディ一光 30.1 1500 4.5 42.0 3 17.2
<2726> パルＨＤ 29.9 7850 5.2 5.2 3 15.2
<8016> オンワード 27.3 7100 7.4 17.6 2 23.6
<7624> ＮａＩＴＯ 24.5 880 9.2 37.3 3 30.9
<6532> ベイカレント 22.7 3800 22.3 73.7 3 18.5
<9793> ダイセキ 22.4 8850 4.7 8.7 3 22.0
<4714> リソー教育 18.1 2400 8.2 0.7 2 26.2
<7599> ＩＤＯＭ 17.8 4900 3.1 29.4 2 25.2
<3915> テラスカイ 17.1 253 35.8 94.3 4 151
<9903> カンセキ 16.7 700 1.8 372 2 17.6
<6183> ベル２４ＨＤ 15.5 8310 9.3 71.9 2 19.8
<3194> キリン堂ＨＤ 15.0 2110 8.6 37.1 3 19.3
<9843> ニトリＨＤ 14.2 100000 12 7.2 2 30.0
<2294> 柿安本店 14.1 2600 0.5 29.6 3 18.1
<4317> レイ 13.3 400 5.8 1.6 2 32.1
<9381> エーアイテイ 12.3 1640 17.8 2.4 4 19.2
<3141> ウエルシア 12.0 28800 13.6 9.0 11 29.2
<4745> 東京個別 11.0 2561 7.1 9.8 5 34.5
<7453> 良品計画 10.9 42800 13.7 10.0 5 32.6
<3086> Ｊフロント 10.3 47000 4.7 36.6 3 16.1
※経常利益の単位は百万円。連続期数は四半期ベースの連続回数。
株探ニュース
増益率トップとなったのは北の達人コーポレーション <2930> 。同社は便秘、アトピーなどニッチ分野の健康美容食品や化粧品に強みを持つインターネット通販企業。18年2月期は新商品を多数投入したうえ、集客体制の強化や独自開発の広告データ分析システムを活用した広告の自社運用化が奏功し、経常利益は前の期比2.6倍の14.1億円と2期連続で過去最高益を更新する見通しだ。ニッチマーケットでの高シェア戦略や定期購入客の積み重ねを背景に、19年2月期も安定成長が続くとみられる。
2位に入ったのはゲームセンター向け景品やキャラクターグッズの企画・製造販売を主力とするエスケイジャパン <7608> 。足元では「星のカービィ」「ドラえもん」などの定番キャラクター商品に加え、利益率の高いオリジナルキャラクター「もちもちマスコット」「忠犬もちしば」の販売が好調に推移している。今年に入ってから経常利益予想を2回も上方修正しており、19年2月期もこの勢いが続くことが期待される。
3位のスター精密 <7718> は欧州や中国で自動車関連を中心とする旺盛な設備投資需要を追い風に、工作機械の販売が伸び、18年2月期は前期比81.4％増の65億円を計画する。急速に進む円高は逆風となるが、自動旋盤を軸とする工作機械の売上拡大は顕著で成長継続に期待がもてそうだ。また、同社は配当と自社株買いを合わせた総還元性向を50％以上としており、株主還元面でも投資魅力が高い。
4位はアミューズメント施設で売上高トップのイオンファンタジー <4343> 。17年3-11月期(第3四半期累計)はオリジナル景品の展開やYouTubeでの拡散効果でクレーンゲームが好調だったほか、メダルゲームも大きく伸びた。23日には18年2月期の経常利益予想を11期ぶりの過去最高益に大幅上方修正し、配当も増額している。国内既存店売上高が15ヵ月連続で前年比プラスと好調なうえ、積極出店を進めるアジア事業の業績も改善してきており、持続的な成長が期待される。また、人気が高まっているインターネットクレーンゲームへ今春から参入することも注目材料だ。
6位のＰＲ ＴＩＭＥＳ <3922> [東証Ｍ]は主力のプレスリリース配信サイトを中心に利用企業数の増加が続く。利用企業社数は昨年11月に2万社を突破、20年に5万社の目標に向けて増加ペースを強めている。同社は東証1部への市場変更を目指して立会外分売を繰り返しており、1部昇格候補としても注目を集める。また、同社の親会社で9位に入ったベクトル <6058> はキャスティングやデジタル領域の強化で主力のPR事業の収益拡大が続き、18年2月期の経常利益は前期比36.9％増の30億円と8期連続の最高益を見込む。株価は好業績を背景に全般波乱相場のなか、上場来高値圏で推移している。
8位のＴＯＫＹＯ ＢＡＳＥ <3415> はセレクトショップ「STUDIOUS」と日本製にこだわったオリジナル商品を扱う「UNITEDTOKYO」を展開。18年2月期は出店拡大やネット通販の販売好調などで、7期連続の最高益を見込む。19年2月期は新たにカジュアル業態を開始する予定で、長期的な目標とする売上高1000億円に向けて「STUDIOUS」「UNITEDTOKYO」に次ぐ3本目の柱に育てる構えである。
┌── 四半期 ──┐
┌ 18年2月期 ┐ 9-11月 9-11月 増収増益 予想
コード 銘柄名 増益率 利益額 増収率 増益率 連続期数 PER
<2930> 北の達人 163 1417 123 238 5 96.2
<7608> ＳＫジャパン 158 304 20.1 89.4 2 14.1
<7718> スター精 81.4 6500 25.9 112 3 15.4
<4343> イオンファン 59.8 5590 13.8 383 3 33.2
<8167> リテールＰＡ 50.8 7500 56.1 26.6 3 2.9
<3922> ＰＲＴＩＭＥ 46.4 347 21.9 8.2 4 51.5
<8237> 松屋 42.0 1800 10.4 858 3 66.9
<3415> Ｔ－ＢＡＳＥ 38.8 1757 29.1 3.7 7 53.5
<6058> ベクトル 36.9 3000 71.6 86.3 14 60.5
<3353> メディ一光 30.1 1500 4.5 42.0 3 17.2
<2726> パルＨＤ 29.9 7850 5.2 5.2 3 15.2
<8016> オンワード 27.3 7100 7.4 17.6 2 23.6
<7624> ＮａＩＴＯ 24.5 880 9.2 37.3 3 30.9
<6532> ベイカレント 22.7 3800 22.3 73.7 3 18.5
<9793> ダイセキ 22.4 8850 4.7 8.7 3 22.0
<4714> リソー教育 18.1 2400 8.2 0.7 2 26.2
<7599> ＩＤＯＭ 17.8 4900 3.1 29.4 2 25.2
<3915> テラスカイ 17.1 253 35.8 94.3 4 151
<9903> カンセキ 16.7 700 1.8 372 2 17.6
<6183> ベル２４ＨＤ 15.5 8310 9.3 71.9 2 19.8
<3194> キリン堂ＨＤ 15.0 2110 8.6 37.1 3 19.3
<9843> ニトリＨＤ 14.2 100000 12 7.2 2 30.0
<2294> 柿安本店 14.1 2600 0.5 29.6 3 18.1
<4317> レイ 13.3 400 5.8 1.6 2 32.1
<9381> エーアイテイ 12.3 1640 17.8 2.4 4 19.2
<3141> ウエルシア 12.0 28800 13.6 9.0 11 29.2
<4745> 東京個別 11.0 2561 7.1 9.8 5 34.5
<7453> 良品計画 10.9 42800 13.7 10.0 5 32.6
<3086> Ｊフロント 10.3 47000 4.7 36.6 3 16.1
※経常利益の単位は百万円。連続期数は四半期ベースの連続回数。
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