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9795 ステップ

東証P
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時価総額 329億円
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ステップ Research Memo(5):新学期の生徒募集活動好調により、2017年9月期業績は上振れの可能性


■今後の見通し

1. 2017年9月期の業績見通し
2017年9月期の業績は売上高が前期比3.6%増の10,539百万円、営業利益が同3.5%増の2,537百万円、経常利益が同3.0%増の2,559百万円、当期純利益が同5.5%増の1,761百万円と期初計画を据え置いている。下期の新規開校として7月に長津田(横浜市緑区)に小中学生部門のスクールを1校開校するため、固定費負担が若干増加することが予想されるものの、4月末の生徒数を見ると前年同期比6.7%増と好調に推移しており、増収効果で十分吸収できると見られ、過去最高業績を連続で更新する見通しだ。

2. 生徒数の状況
(1) 学年別動向
期中平均の生徒数は、4月末時点で小中学生部前年同月比6.3%増、高校部同7.2%増となっている。特に小学生については同11.4%増と好調に推移している。この要因としては足許の景況感が改善していることに加えて、ステップ<9795>が前期より一部スクールに導入した「はば広教養」講座が大好評を得ていることが要因と考えられる。「はば広教養」講座とは、国語をベースに算数や理科、社会など科目横断的に雑学・教養なども取り入れた授業内容で、プロジェクターを用いてクイズ形式を取り入れたスタイルで授業を行うなど、生徒にとっては楽しみながら知識を習得できる点が人気となっているようだ。当期は全スクールにて小学生対象に開講している。

中学生については1年生で前年同月比5.6%増、2年生で同8.6%増と小学生ほどではないにしろ、過去平均の3?4%増に対して強含みで推移している。3年生が2.9%増と唯一平均を下回っているが、これは既に定員に達しているスクール数、あるいは定員に近いスクール数が多く、増加余地は他の学年よりも少ないことが一因となっている。

高校生については1年生が前年同月比9.8%増、2年生が同3.9%増、3年生が同7.2%増と全学年にわたって順調に増加しており、1年生、3年生のクラスでは定員に達したクラスも増えている。また、ステップ中学部のOBではない生徒も上位学年ほど増えており、高校部門においても同社のブランド力が着実に向上してきていることがうかがえる。

(2) 開設年次別動向
主力の小中学生部門の生徒数を塾の開校年次別で区切って見てみると、10年以上経過した校舎で前年同期比2.7%増と増加していることが注目される。同社では神奈川県中西部の校舎が多いが、対象となる生徒数が増えていないなかで増加しているのは、同社が地域に密着し強固な地盤とブランド力を形成している証しと言える。また、新設校についても前述したとおり例年以上に生徒募集が好調に推移し、1校当たり平均で91名の生徒数となっている。今後、開校年次の低い校舎において生徒数の増加が続いていくものと予想される。

(3) 学童保育事業について
学童保育「STEPキッズ」については開校から1年がたち、4月末の生徒数は前年同期の23名(小学1年生14名、2年生9名)から75名(同1年生39名、2年生27名、3年生9名)へ大幅に増加するなど、順調に推移している。当初3年間は運営ノウハウの蓄積期間と位置付けているが、「安心・安全で楽しい放課後の時間」の提供を基本として、質の高いカリキュラム(サイエンス、英会話、算数、国語、はば広教養)やエンジョイプログラム(ダンス、体操、将棋、けん玉、卓球、合唱、百人一首など)を組み合わせた内容が、生徒やその保護者から高く評価されているようだ。特に、英会話についてはネイティブとバイリンガルの教師4名体制で対応しており、人気も高い。同社では2018年に小学4年生まで対象範囲を広げたのち、2019年春に2校目を開校する予定にしている。学童保育においても「質の高い学童」に対するニーズは強く、今後、人材育成も進めながら着実に事業を拡大していくものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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