NSD <
9759> が1月28日後場(14:00)に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比19.0%増の45.3億円に伸びた。
併せて、通期の同利益を従来予想の57億円→63億円(前期は53.2億円)に10.5%上方修正し、増益率が7.0%増→18.3%増に拡大する見通しとなった。ただ、通期の連結最終利益は従来予想の35億円→31億円(前期は29.7億円)に11.4%下方修正し、増益率が17.7%増→4.3%増に縮小する見通しとなった。
会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の30.3億円→36.3億円(前年同期は29.9億円)に19.8%増額し、増益率が1.1%増→21.1%増に拡大する計算になる。
直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比25.7%増の18.6億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の12.5%→13.6%に上昇した。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
当社の連結孫会社で北米にてテレヘルス(遠隔医療)事業を展開しておりますViterion Corporation(以下、VC)では、かねてより新製品の開発と早期の市場投入に取り組んで参りましたが、主要取引先(米国退役軍人省、以下同じ)からの厳格なセキュリティ要求があり開発に時間を要したこと、FDA(米国食品医薬局:米国政府機関)への新製品登録申請には、こ
»続く
のセキュリティ要件を達成する必要があり相応の時間を要したこと、主要取引先からの同新製品の採用承認のための審査手続きが長期化していることを勘案し、事業計画の見直しを行った結果、保守的観点から米国会計基準に基づき、のれんならびにソフトウエア資産等の全額を減損することといたしました。 なお、VCにおきましては、今期中に主要取引先での新製品採用の承認と販売開始を見込んでおり、今般ののれん等の減損処理と相まって、業績は次期以降着実に回復してくるものと判断しております。 当社グループの主力であるシステム開発事業においては、主に大手金融機関向けシステム開発の受注環境が堅調に推移し、売上高、利益ともに予想を上回る見込みですが、下記のとおり、連結決算での減損損失の計上、個別決算での関係会社株式評価損の計上を踏まえ、平成27年4月30日公表の平成28年3月期通期業績予想を修正いたします。 なお、平成28年3月期の期末配当につきましては、当初予定の1株当たり35円に変更はありません。特別損失の計上について(1) 連結決算(減損損失の計上)VCについて事業計画の見直しを行った結果、のれんの未償却残高の全額ならびにソフトウエア資産等の全額を減損し、連結決算において6億25百万円の減損損失を特別損失に計上いたします。(2) 個別決算(関係会社株式評価損の計上)当社の保有するNSD International, Inc.(当社100%連結子会社であり、VCの100%親会社)株式の実質価額につきましては、VCの各期の欠損を反映し低下しておりましたが、今般のVCにおける減損損失の計上に伴いVC株式の実質価額が簿価比50%以下となることより、「金融商品に関する会計基準」に基づき、個別決算において17億84百万円の関係会社株式評価損を特別損失に計上いたします。(注)連結決算と個別決算における特別損失計上額の差について個別決算に計上される関係会社株式評価損には、VCの各期の欠損額が含まれていますが、他方、連結決算では、この欠損額は既に各期の連結業績に反映されているため、今回、特別損失として連結決算に計上される金額は、上記6億25百万円となります。※上記の業績予想は、現時点において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因により予想数値とは異なる可能性があります。
第3四半期累計決算【実績】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
対通期 進捗率 |
発表日 |
13.04-12 |
29,819 |
3,447 |
3,655 |
1,846 |
44.4 |
72.0 |
14/01/31 |
14.04-12 |
31,405 |
3,637 |
3,812 |
2,319 |
56.6 |
71.6 |
15/01/29 |
15.04-12 |
38,025 |
4,435 |
4,535 |
2,237 |
51.0 |
72.0 |
16/01/28 |
前年同期比 |
+21.1 |
+21.9 |
+19.0 |
-3.5 |
-9.9 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。1株益、1株配は「円」。率は「%」
業績予想の修正
今下期【修正】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
旧 15.10-03 |
21,718 |
2,962 |
3,031 |
1,935 |
44.18 |
35 |
15/10/15 |
新 15.10-03 |
26,618 |
3,562 |
3,631 |
1,535 |
35.05 |
35 |
16/01/28 |
修正率 |
+22.6 |
+20.3 |
+19.8 |
-20.7 |
-20.7 |
|
(%) |
今期【修正】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
旧 2016.03 |
46,500 |
5,600 |
5,700 |
3,500 |
79.91 |
35 |
15/04/30 |
新 2016.03 |
51,400 |
6,200 |
6,300 |
3,100 |
70.78 |
35 |
16/01/28 |
修正率 |
+10.5 |
+10.7 |
+10.5 |
-11.4 |
-11.4 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。1株益、1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
下期業績
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
14.10-03 |
22,692 |
2,890 |
2,998 |
1,625 |
39.4 |
33 |
15/04/30 |
予 15.10-03 |
26,618 |
3,562 |
3,631 |
1,535 |
35.0 |
35 |
16/01/28 |
前年同期比 |
+17.3 |
+23.3 |
+21.1 |
-5.5 |
-11.2 |
|
(%) |
今期【予想】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
1株配 |
発表日 |
2014.03 |
40,285 |
4,848 |
5,076 |
3,165 |
76.2 |
32 |
14/05/12 |
2015.03 |
42,990 |
5,144 |
5,326 |
2,973 |
72.0 |
78 |
15/04/30 |
予 2016.03 |
51,400 |
6,200 |
6,300 |
3,100 |
70.8 |
35 |
16/01/28 |
前期比 |
+19.6 |
+20.5 |
+18.3 |
+4.3 |
-1.7 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
3ヵ月業績の推移【実績】
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
1株益 |
売上営業 損益率 |
発表日 |
14.10-12 |
11,107 |
1,383 |
1,484 |
971 |
23.7 |
12.5 |
15/01/29 |
15.01-03 |
11,585 |
1,507 |
1,514 |
654 |
15.8 |
13.0 |
15/04/30 |
15.04-06 |
11,933 |
1,094 |
1,129 |
622 |
14.2 |
9.2 |
15/07/29 |
15.07-09 |
12,849 |
1,544 |
1,540 |
943 |
21.5 |
12.0 |
15/10/29 |
15.10-12 |
13,243 |
1,797 |
1,866 |
672 |
15.3 |
13.6 |
16/01/28 |
前年同期比 |
+19.2 |
+29.9 |
+25.7 |
-30.8 |
-35.4 |
|
(%) |
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。