ＩＸナレッジ Research Memo（7）：安定配当が基本方針、18/3期は配当金10円予想

■株主還元

アイエックス・ナレッジ<9753>では、株主還元に関して経済環境の変動が激しいことから、安定配当を第一とし、業績や将来の見通し、配当性向、配当利回り等を総合的に勘案し配当を決定する方針。この方針に従い、2018年3月は前期同様に1株当たり配当金は10円、配当性向は21.9%を予想する。

同社は、事業規模との対比において発行済株式数が依然として多いと考えていることに加え、さらなる企業価値の向上を図るため、3年前から自社株買いを継続的に実施している。2018年3月期第2四半期においても、268千株の自社株買いを実施した。


■情報セキュリティ対策
同社は、情報セキュリティ対策を重要な経営課題の一つと捉えている。個人情報などの機密情報に触れる最前線での業務が多いため、セキュリティポリシーとルール設定、従業員教育、組織体制整備などを徹底している。特に重要性を認識しているのが従業員へのセキュリティ教育である。一例として、全社員に対して抜き打ちで疑似ウィルスメールを送り、適切な対処ができるかを確認する取り組みを行っている。これは同社が提供する「メル訓」というソリューションを活用しており、利用企業も業種を問わず近年増加している。また、常駐のスタッフも多く、外注パートナーも多いという点で、社外も含めた対策にも留意する。顧客に対しては、同社スタッフが機密情報に触れる業務を行っているかを定期的に調査し、リスクの状況把握及び対策に役立てる。常時、情報セキュリティ管理責任者（CISO）が任務にあたっており、緊急時には社長を本部長とする対策本部が組織される。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　角田 秀夫）

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