＜注目銘柄＞＝乃村工芸、受注絶好調で株式需給面も上値示唆

　乃村工芸社<9716>は１０月２４日に上場来高値２６９６円に買われた後に調整を入れたが、２５日移動平均線との上方カイ離を修正した２４００円台近辺は買いが厚く、仕込み好機と判断したい。商業施設向けを中心にディスプレーを手掛けており、業績は好調に推移している。１９年２月期は売上高、利益ともに上振れる公算があるほか、高水準の受注残を確保していることで、来期も２ケタの利益成長を視野に置く。

　デザインオフィス関連の受注が伸びている。また、訪日外国人のインバウンド需要を背景としたホテル向けも拡大傾向を強めており、業績寄与が期待されている。３～８月期は売上高が前年同月を１％程度下回ったが、複合商業施設向け受注の伸びが顕著で今後の収益に反映される見通し。株式需給面でも買い残が枯れ切った状態で、直近の信用倍率は０．１９倍と売り長、日証金では逆日歩がつく状況にあり、上値は軽い。最高値更新から一段の上値を目指す可能性がある。（桂）

出所：みんなの株式（minkabu PRESS）