9702 アイ・エス・ビー 東証1 15:00
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2016年09月09日16時05分

アイエスビー Research Memo(3):組込み事業分野が大幅な増収、情報サービスも堅調


■決算動向

(2)分野別動向

アイ・エス・ビー<9702>は「情報サービス事業」という単一事業セグメント企業であるが、売上高は「携帯端末」、「モバイルインフラ」、「組込み」、「検証」、「金融」、「情報サービス」及び「フィールドサービス」の7つの事業部門に分けて公表している。大きく分けると「携帯端末」、「組込み」、「モバイルインフラ」の3分野は基本的にはファームウェアを中心としたソフトウェアの開発だ。「携帯端末」、「モバイルインフラ」というのは、特に構成比の大きい分野を切り分けたものだ。一方、「金融」、「情報サービス」及び「フィールドサービス」はいわゆるSI(システムインテグレーション)と言われる、システム構築業務が主たる内容だ。その中から顧客の業種別「金融」あるいは業務内容「フィールドサービス」に応じて切り出した形となっている。「検証」は携帯端末に組み込まれたソフトウェアの動作チェックについての請負業務だ。

a)携帯端末

携帯端末の今第2四半期の売上高1,101百万円(前年同期比9.9%減)だった。主力顧客のスマートフォン開発削減で同社の受注が大きく減少したことが減収の要因だ。このセグメントの中に前期から加わった新事業のMDM(Mobile Device Management)は順調に売上高を伸ばした。

今下期について同社は、スマートフォン関連の受注の減少が続くとみている。MDMはストック型ビジネスであるため堅調な収益が続くと期待されるが、スマートフォン開発関連需要の減少を補えず、当分野の下期の売上高は935百万円(前年同期比27.4%減)になると予想している。通期ベースでは2,023百万円(前期比18.9%減)となる見通しだ。

b)モバイルインフラ

モバイルインフラは携帯基地局向けの組込みソフトが中心だが、設備投資一巡により、需要の減少が続いている。スポット的な研究開発案件の大型受注がそれを補う時期もあったが、2015年12月期はそうしたスポット案件の大型受注が一段落し前期比54.8%の大幅減収となった。

今期もその流れが続いており、今第2四半期の売上高は629百万円(前年同期比14.0%減)となった。下期も上期と同じ事業環境が続く見通しで、同社は下期売上高を653百万円(前年同期比5.7%増)、通期売上高を1,282百万円(前期比5.0%減)とそれぞれ予想している。

c)組込み

今第2四半期の売上高は1,716百万円(前年同期比39.4%増)と大幅増収となった。この分野の主要顧客である自動車関連業界からの受注が堅調に推移したほか、エレクトロニクスメーカーからの受注も伸長した。また、同社が注力するQt(キュート)開発関連の受注も計画を上回って増加した。

同社は今下期の売上高を2,121百万円(前年同期比38.5%増)、通期売上高を3,837百万円(前期比38.9%増)と予想している。下期に入っても上期と同様の事業環境が続いていることや、Qt開発案件が引き続き好調に推移していることが背景にある。

d)検証

検証は携帯端末に組み込まれたソフトウエアの動作チェックについての請負業務だ。携帯電話からスマートフォンに移行したことに伴って日本の携帯端末メーカーが生産数量を大きく減らした結果、同社の検証の事業も収益規模が縮小基調をたどっている。

今第2四半期の売上高は173百万円(前年同期比32.4%減)だった。下期も上期同様の事業環境が続くとみて、今下期売上高182百万円(同5.2%減、通期売上高355百万円(同20.8%減)を予想している。

e)金融

金融の今第2四半期の売上高は699百万円(11.8%増)となった。証券業界、生保業界からの受注が減少したものの、同社が2015年7月に子会社化した(株)インフィックスの寄与もあり、前年同期対比では増収を確保した。

今下期については752百万円(前年同期比3.8%減)を計画している。インフィックスが強みを持つ銀行業界向けシステム開発の受注に期待を寄せるほか、証券業界向けのシステム刷新に伴う受注の獲得を期待している。通期売上高は1,451百万円(前期比3.1%増)を予想している。

f)情報サービス

今第2四半期の売上高は1,464百万円(前期比12.4%増)となった。民需関連で大手メーカーからの受注が減少したものの、官公需に強みを持つ札幌システムサイエンスとインフィックス2社がマイナンバー関連業務の受注を伸ばし、増収を確保した。

今下期については1,712百万円(前年同期比15.8%増)を予想している。官公需は下期が需要期であり、第2四半期同様、(株)札幌システムサイエンスやインフィックスとの協業による受注拡大が期待される。また、民需においても大型案件の受注が視野に入っている模様だ。通期売上高は3,176百万円(前期比14.2%増)となる見通しだ。

g)フィールドサービス

フィールドサービスはデータセンターやネットワークインフラの構築及び保守・運用がその内容だ。顧客がクラウドサービスを行うためのネットワークシステム構築のサポートがここ数年、伸びてきている。

今第2四半期は846百万円(前年同期比11.3%増)と堅調に推移した。今下期も1,033百万円(同28.6%増)と引き続き受注が順調に増加すると見込んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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