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9619 イチネンHD

東証P
1,662円
前日比
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PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
3.5 0.69 3.61 61.21
時価総額 403億円
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イチネンHD Research Memo(6):2018年3月期も連続増益を見込む


■今後の見通し

1. 2018年3月期の業績見通し
イチネンホールディングス<9619>の2018年3月期は売上高84,000百万円(同5.4%増)、営業利益6,000百万円(同5.6%増)、経常利益6,000百万円(同8.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,690百万円(同2.9%減)が予想されており、連続して増収・増益を達成する見通しだ。自動車リース関連事業(2018年3月期より名称変更)を中心に、各セグメントで増益を見込んでいる。

セグメント別の施策及び売上高、営業利益は以下のように計画されている。(注:売上高、営業利益は全社調整前)

(1) 自動車リース関連事業(注:今期より名称のみ変更)
リースにおいては、契約車両は依然として小型化傾向にあるが、引き続き以前からターゲットとしている地方市場及び中小口規模の顧客へ新規販売を積極的に行い契約台数及び契約残高の上積みを図る。また購買原価の低減、走行距離に応じた適切な料金設定、メンテナンスコストの抑制、車両処分方法の多様化を図り利益率の改善を図る。

自動車メンテナンス受託では、同社の強みである全国ネットワークを生かしながら契約台数及び残高増を目指す。車体管理業務については、工場ネットワーク及び新規顧客の拡充によって収益性の改善を目指す。燃料販売では、引き続き低燃費車の普及により需要全体は減少傾向にあるが、付加価値の高いサービスを提供することで顧客満足度を高め新規顧客の開拓、販売数量の増加を図る。また仕入価格に連動した販売価格の改定を機動的に行うことで収益性を高めていく方針だ。この結果、セグメント売上高は46,897百万円(前期比3.6%増)、同営業利益3,563百万円(同2.9%増)を見込んでいる。

(2) ケミカル事業
セールスエンジニアの育成に注力し、特定の専門業界向け販売を強化する。さらに商品開発力の強化及び品質改善に取り組み、付加価値の高い商品の販売に努める。また中国やASEAN地域での拡販も目指しており、この結果としてセグメント売上高11,874百万円(同8.0%増)、同営業利益1,216百万円(同3.1%増)を計画している。

(3) パーキング事業
営業力を強化して契約駐車場数の増加を図る。病院や商業施設等に附帯した駐車場にも積極的に取り組み、安定的に連結営業利益の10%を稼ぐ事業に育成する方針。2018年3月期はセグメント売上高5,743百万円(同12.3%増)、営業利益657百万円(同12.7%増)を計画している。

(4) 機械工具販売事業
取扱アイテムの拡充及びオリジナル製品の開発力を強化して市場シェア拡大を目指す。また海外市場での拡販にも注力する。商品一括仕入機能や物流センターの集約化、機能強化により収益性を改善する。その結果、セグメント売上高13,838百万円(同10.0%増)、同営業利益416百万円(同38.7%増)を見込んでいる。

(5) 合成樹脂事業
合成樹脂のリサイクル品をベースに販売を強化する一方で、新規事業の開発及び軌道化に注力する。遊技機メーカー向けでは一貫受注体制を構築して新規顧客の拡大を図るとともに品質改善を進める。科学計測器、セラミックヒーターでは販売網の強化及び新製品の開発力を高める。この結果、今期はセグメント売上高5,789百万円(同3.0%減)、同営業利益183百万円(同41.9%増)を計画している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)

《HN》

 提供:フィスコ

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