貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

9613 NTTデータグループ

東証P
2,247.0円
前日比
-37.0
-1.62%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
21.9 1.99 1.02 4.67
時価総額 31,514億円
比較される銘柄
野村総研, 
ビプロジー, 
NTT
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

藤井知明氏【閑散相場が終わった後には何が待つ?】(2) <相場観特集>


―いつまで続くエネルギー不足の地合い、心構えを聞く―

 企業の決算発表たけなわで、好業績銘柄を中心に個別物色が派手に展開されているようだが、全体的には市場参加者不足のなか閑散相場の色が濃い。日経平均株価は2万円大台を回復したものの、以前のように一気に上値をとりにいくような気勢が感じられない。投資家にとっても斜に構えるよりほかない地合いといえるが、果たしてプロのマーケット関係者の目に今の相場はどう映っているのか。第一線で活躍する市場関係者3人に意見を聞いた。

●「決算は良好、状況次第で2万1000円接近も」

藤井知明氏(あかつき証券 投資調査部長)

 日経平均株価は2万円ラインを挟んでの一進一退が続いている。ただ、足もとの第1四半期(4-6月)決算は良好だ。前週末までに業績を発表した企業では経常利益が前年同期比で26%増、純利益が同43%増とも報道されている。

 すでにトヨタ自動車 <7203> やホンダ <7267> 、ファナック <6954> といった大手企業が、18年3月通期業績を増額修正している。例年、通期業績の修正は第2四半期の時点で発表することが多いが、第1四半期に増額修正に踏み切るというのは、足もとの状況は相当良いとみることもできる。

 この好業績の背景にあるのは、需要の好調だろう。例えば、半導体の需要拡大やファクトリーオートメーション(FA)の伸びで、半導体製造装置や機械など設備投資関連の業績が伸びている。IoT(モノのインターネット)や自動運転に絡み電子部品が伸びているほか、化学など素材産業の需要も好調だ。

 日経平均株価は高値圏でのもみ合いが続くが、TOPIXはいち早く年初来高値を更新している。今後、1ヵ月程度の日経平均株価のレンジは1万9600~2万500円程度を見込んでいるが、状況次第では年初来高値を更新し2万1000円に近づく展開も期待できるだろう。

 個別銘柄では、電子部品関連の村田製作所 <6981> やTDK <6762> 、内需系のエヌ・ティ・ティ・データ <9613> 、野村総合研究所 <4307> 、それにヨーグルトやトマトジュースなどの健康に絡む商品を持つ明治ホールディングス <2269> やカゴメ <2811> などに注目したい。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(ふじい・ともあき)
あかつき証券投資調査部長。1985年日栄証券(現SBI証券)入社。1988年から企業調査業務を務める。その後、モーニングスター、高木証券・企業調査部長を経て、2017年に現職に就任。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均