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9468 KADOKAWA

東証P
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KADOKAWA---2Qは増収・2ケタ増益、各利益段階の通期連結業績予想の上方修正を発表


KADOKAWA<9468>は10月29日、2022年3月期第2四半期(21年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比7.4%増の1,048.11億円、営業利益が同26.6%増の99.38億円、経常利益が同30.3%増の106.04億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同36.7%増の71.16億円となった。

出版事業の売上高は前年同期比8.3%増の651.17億円、セグメント利益(営業利益)は同100.4%増の93.79億円となった。書籍市場全体が新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けた前年から回復していることに加え、北米を中心とした海外事業が高成長を継続していることや、権利許諾収入の伸長、前年に引き続き返品率が良化していることが収益貢献した。電子書籍・電子雑誌は、市場全体の成長が継続していることに加え、同社が得意とする異世界ジャンルコミックス等が好調に推移していることや自社ストアにおける新規ユーザー数の増加、海外向け売上の順調な伸長により好調に推移した。雑誌は、前期より強化している休刊・デジタルシフトの取組みが功を奏し、収益性が改善している。
映像事業の売上高は前年同期比22.8%増の162.45億円、セグメント利益(営業利益)は同22.0%増の10.27億円となった。実写映像では、映画「ヤクザと家族」「ファーストラヴ」の配信が収益に貢献した。また、デジタル映画鑑賞券「ムビチケ」やスタジオ事業等では、一部で新型コロナウイルス感染症拡大による映画館席数制限、時短営業の影響が見られたものの、前年の水準からは回復している。アニメでは、「蜘蛛ですが、なにか?」「聖女の魔力は万能です」の配信による収入に加え、同社アニメIPの他社ゲームへの活用による権利許諾が引き続き収益貢献した。海外へのアニメ配信、権利許諾収入も成長しており、増収増益に寄与している。

ゲーム事業の売上高は前年同期比41.9%減の48.26億円、セグメント利益(営業利益)は同77.8%減の6.23億円となった。旧作のリピート販売が減少した。また共同・受託開発事業では、新作を発売した前年からの反動と開発スケジュールの見直しにより減収となった。

Webサービス事業の売上高は前年同期比1.0%増の109.66億円、セグメント利益(営業利益)は同3.4%増の12.51億円となった。動画コミュニティサービスでは、動画配信サービス「ニコニコ」の月額有料会員(プレミアム会員)が9月末には147万人となり、前年9月末からは減少となっている。しかし、有料生放送、生放送番組にアイテムを贈る「ギフト」、広告など収益源の多様化への取組みにより業績が安定的に推移している。各種イベントの企画・運営では、4月開催の「ニコニコネット超会議2021」をネット及び一部リアルで、8月開催の「Animelo Summer Live 2021」をリアルで開催するなど好評を博し、売上に貢献した。

その他事業の売上高は前年同期比32.6%増の113.05億円、セグメント損失(営業損失)は9.64億円(前年同期は14.57億円の損失)となった。教育事業は、インターネットによる通信制高校であるN高等学校・S高等学校で生徒数が順調に増加しており、同校等に教育コンテンツの提供を行うドワンゴの収益貢献により、引き続き好調に推移した。また、クリエイティブ分野の人材育成スクールを運営するバンタンでも前年に名古屋校を開校する等の積極的な投資の中で、売上、利益ともに引き続き成長している。コトビジネスは、角川武蔵野ミュージアム、アニメホテル、イベント事業、飲食事業などの商業施設を展開するところざわサクラタウンが2020年11月6日にグランドオープンし、売上に寄与した。
2022年3月期通期については、同日、連結業績予想の修正を発表した。売上高が前期比3.8%増(前回予想比4.6%減~0%増)の2,180.00億円、営業利益が同13.8%増(同15.0%増~55.0%増)の155.00億円、経常利益が同16.2%増(同21.0%増~59.0%増)の167.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同22.1%増(同30.4%増~69.6%増)の117.00億円としている。

《YM》

 提供:フィスコ

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