貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9468 KADOKAWA

東証P
2,809.5円
前日比
-4.0
-0.14%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
51.0 2.02 1.07 2.69
時価総額 3,983億円
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決算発表予定日

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カドカワ Research Memo(9):メディアミックス戦略の更なる強化により、中期的な成長拡大を進める


■新中期ビジョンと「ところざわサクラタウン(仮)」プロジェクト

1. 新中期ビジョン
カドカワ<9468>は2017年3月期の決算発表と合わせて新中期ビジョンを発表した。ネット時代が広がりを見せるなかで、ネットとリアルを融合したメディアミックス戦略を展開しながら事業を拡大していく方針だ。成長に向けて、IP創出の触媒としての機能を果たすだけでなく、IPをメディアミックスによって多重化していくことで価値の最大化を図るとともに、様々なチャネルにおいてユーザー接点を持つことで、収益獲得機会につなげていく。

当面の注目点は、2017年10月にリリースする、スマートフォン向け新サービスを含むniconicoの新バージョンniconico(く)となる。同社では、魅力的なサービスを提供することで、niconico動画サービスの収益成長を目指している。また、出版事業においては所沢の書籍製造・物流拠点の稼働に向けたテスト生産や物流の最適化を進めていく方針で、2020年の稼働開始以降の収益力強化につながるものと期待される。

新中期ビジョンでは経営目標値を発表しなかったが、これは新規Webサービスのインパクトがどの程度が現段階で予測するのが困難であり、不確実性の高い目標値を発表することは好ましくないと判断したためだ。弊社では、1)同社が推進するメディアミックス戦略が着実に収益に結びつき、そのノウハウが蓄積され、各事業セグメントにおいてシナジー効果が発揮されること、2)出版事業においては、ワンカンパニー制による収益力の向上・安定化が進むなかで、2020年の書籍製造・物流拠点稼働によって収益力の向上が一段と進むこと、3)新規Webサービスの投入によって新たな成長ポテンシャルが期待されること??などから、現状は投資費用が先行する業績も中長期的に見れば着実に成長し、拡大していくものと予想している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NB》

 提供:フィスコ

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