貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9435 光通信

東証P
24,570円
前日比
-530
-2.11%
PTS
24,598円
10:34 04/18
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.8 1.59 2.37 11.34
時価総額 11,069億円
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決算発表予定日

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マーケットE Research Memo(1):売上高は順調に拡大中。中期的利益拡大に向けた新規事業に注目


マーケットエンタープライズ<3135>はネット型リユース企業。全国に展開するリアルの買取拠点を通じてリユース品を仕入れ、販売はインターネットを活用したEC(eコマース)を通じて行っている。

2016年6月期決算は前期比で増収減益での着地となった。リユース市場は一段と活発さを増し、同社への買取依頼件数も順調に拡大したが、人的リソースの不足で作業が停滞し、機会ロスから売上高の伸び率は期初予想を下回った。利益面では当初から計画していた投資に加え、需要増加への対応や新しいビジネスに向けて期初には予定していなかった投資を行った結果販管費が増加し、営業利益以下が大きく圧縮された。

同社の既存・主力事業であるリユース事業では、リユース利用経験者の割合は購入・売却ともに50%を下回っており、成長余地は高い。同社はリユース事業者として、リユース市場の参加者(個人・法人)に対して、自身の存在価値を認めさせることができている点が最大の強みだ。具体的には、価格(買取・販売)の信頼性、商品の信頼性、取引の安全性、物流における利用者の負担軽減といった価値をユーザーに提供できており、それが評価されて買取依頼件数増加や高水準の平均販売単価となって表れている。

同社は光通信<9435>と合弁で(株)MEモバイルを立ち上げ、MVNO事業に進出した。リユース事業で同社が買い取るリユースのスマートフォンと格安SIMを組み合わせて、端末料金と通信料金のトータルコストで業界最安水準を実現することで消費者にアピールする狙いだ。MVNO事業はストック型の収益モデルの事業であるため、フロー型のリユース事業とともに収益の2本柱体制を構築できれば、収益安定性が増大すると期待される。

2017年6月期について同社は、売上高5,960百万円(前期比22.6%増)、営業利益50百万円(同48.3%減)と増収減益を予想している。売上高はリユース事業の順調な拡大によって前期比で20%以上の増収を予想するが、利益面では既存・新規両事業において成長投資のための費用を積極的に投下するため、減益になる見通しだ。弊社では、こうした成長投資は2020年6月期時点で売上高100億円・営業利益10億円という中期業績目標実現に向けた前向きな投資として、ポジティブに評価している。

■Check Point
・国策として環境負荷軽減社会への転換が進む
・中期業績目標として2020年6月期に売上高100億円、営業利益10億円を掲げる
・Amazonとの提携をスタート、「Amazon買取サービス」のバックヤードを担う

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《HN》

 提供:フィスコ

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