貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9433 KDDI

東証P
4,355円
前日比
-30
-0.68%
PTS
4,343円
23:07 04/24
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.3 1.75 3.21 17.86
時価総額 10283億円
比較される銘柄
NTT, 
SBG, 
SB
決算発表予定日

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鈴木英之氏【好調推移の年末相場、上値のメドは?】(2) <相場観特集>


―日経平均10ヵ月半ぶり1万8000円台、高まる先高期待の行く末は―

 21日の日経平均株価は終値ベースで約10ヵ月半ぶりに1万8000円台を回復した。足もとは外国人投資家の買いにも厚みが加わっており、全般相場は先高期待が高まっている。しかし、地合いに過熱感があることも事実だ。年末相場でさらなる上昇が見込めるのか、あるいは反動安の洗礼を浴びることになるのか、ここからの東京株式市場の見通しについて第一線で活躍する市場関係者に聞いた。

●「公益株などに再評価の余地も」

鈴木英之氏(SBI証券 投資調査部長)

 米大統領選挙後に株価が急激な上昇に転じた要因には、勝利した共和党のトランプ氏のプラス面に対して、全く焦点が当たっていなかったことがあると思う。

 大統領選での勝利宣言では、意外に良識があるとの印象を与えたことから株価は上昇に転じた。また、積極的な財政出動を打ち出していることもあり、金利上昇とドル高・円安が進行した。

 東京株式市場は、ドル高・円安の進行を受け上昇基調を強め、日経平均株価は1万8000円台を回復してきた。

 日経平均採用銘柄の平均1株当たり利益は1180円前後。これをPER15倍台半ばまで買うと日経平均株価は1万8500円前後となる。

 テクニカル分析では、RSIや25日移動平均線のカイ離率などにはまだ拡大余地はあるが、騰落レシオには過熱感が出てきている。こうしたなか、年末にかけて日経平均株価は1万8500円前後まで上昇するが、0.25%の利上げが有力視される来月中旬の米連邦公開市場委員会(FOMC)を機に、いったん調整することも予想される。

 注目セクターでは、KDDI <9433> やJR(JR東日本 <9020> 、JR西日本 <9021> 、JR東海 <9022> 、JR九州 <9142> )などの公益株には出遅れ感があるとみている。また、日本M&Aセンター <2127> やハウス食品グループ本社 <2810> などのように好業績でアナリストの評価も高いが、株価にはなお出遅れ感がある銘柄にも投資妙味がありそうだ。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(すずき・ひでゆき)
早稲田大学卒。リテール営業、調査部、株式部等を経て、SBI証券投資調査部長に。モーニングスター株式会社(投資調査部ゼネラル・マネジャー)へ転籍を経て2009年5月より現職。ラジオ日経、ストックボイス等で相場解説を行っている。

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