貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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時価総額 155,022億円
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決算発表予定日

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資産を倍以上にした「バガーさん」の今後の投資方針、国内外の注目指標や期待の配当・株主優待株は?

第12回 強い投資家はどんな人~日本株投資家3900人調査で解明!(データ分析・バガー編-3)

筆者/真弓重孝 = 『株探』編集部・編集統括プロデューサー
ビジネス誌、マネー誌などを経て、2018年4月にみんかぶ(現ミンカブ・ジ・インフォノイド)に入社。現在に至る。

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バガーさんのデータ分析編の最終回は、

今後の投資方針、
注視する「国内」および「海外」関連の指標・情報、
日本株以外の投資対象の動向、
『株探』および『株探プレミアム』の活用内容、
配当期待が最大&2番目、また株主優待期待が最大の銘柄


――などを紹介する。なお、これまでのバガーさんのデータ分析は、以下をクリックしてほしい。

第1回目
第2回目

バガーさんは億マンさんより慎重派の傾向

まず今春時点での「今後6カ月の投資態度」については「リスクを取り、リターンを狙う」が1番目で、億マンさんと同じだった。

だが2番目と3番目が異なり、バガーさんは、億マンさんより慎重な態度を取る人が多かった

具体的には、バガーさんの2番目は「リスクを抑制」で、アグレッシブに攻める「積極的にリスクを取り、市場平均を大きく上回る高リターンを追求する」という人は3番目だった。

一方の億マンさんの場合は、アグレッシブに攻める人が2番目で、慎重派は3番目だった。この傾向はバガーさんの中でも同様に見られた。

資産が1億円以上になる44人の億マン・バガーさんと、1億円未満の151人の億未満・バガーさんとで、比較すると、次のような順番になった。

億マン・バガーさんは、「積極リスク・高リターン」がトップで、「リスクを抑制」は3番目だった。これに対して億未満・バガーさんの場合は、「リスクを抑制」は2番目に来て、「積極リスク・高リターン」は3番目だった。

億以上の資産がある人は、市場に不透明感が濃くなってきた今年の春の段階でも、守りに入るのではなく攻めようとする意識が強い。

一方で、億トレを目指すバガーさんは、守りを意識する層が高かった。「資産を大きく増やすには、なるべく下手を打たない」ことを心がけている可能性がある。

【タイトル】
注:回答数はバガー195、億マン100。並びは上から億マン投資家の比率が低い順、以下同

「今後6カ月の日本株の狙い方」の順番は、億マンさんとほぼ変わらない。「割安」と「好業績」重視がトップ2の座を占め、やや離れて3番目に「割高銘柄を回避」が続いた。

【タイトル】
注:回答は3つまで。回答数はバガー496、億マン243。並びは上から億マン投資家の比率が高い順、以下同

注視する国内外の指標・情報は、億マンさんとほぼ同じ

注視する国内外の指標・情報は以下の通り。どちらも億マンさんと、ほぼ同じ順番になった。

違いをあえて挙げると、「国内」の指標・情報では、バガーさんの6番目になった「投資主体別売買動向」と同7番目の「日経225先物・同オプション」が、億マンさんでは逆になっている。

また「海外」の指標・情報では、バガーさんの2番目になった「米国の長期金利(名目)」と同3番目の「米国株価指数」の順番が、億マンさんでは逆になっている。

【タイトル】
注:回答は4つまで。回答数はバガー553、億マン275

【タイトル】
注:回答は4つまで。回答数はバガー592、億マン291

「実物不動産」で興味深い結果に

日本株以外の投資対象があると答えたバガーさんは60.5%で、億マンさんより5%ポイントほど高い。

投資対象は、「投資信託」「米国株」「REIT・インフラファンド」「国内ETF(上場投資信託)」の順で、これは億マンさんと同じ並びとなった。

【タイトル】
注:回答数はバガー195、億マン100

【タイトル】
注:回答はいくつでも。回答数はバガー342、億マン200

興味深いのは、バガーさんの5番目が「外貨預金・外貨MMF」だったのに対して、億マンさんの場合は「実物不動産」である点だ。

ちなみに195人のバガーさん全体では、「実物不動産」は9番目になるが、44人の億マン・バガーさんに限った場合は、5番目になっている。

一般に、株などの投資で億以上の資産を築いた人は、相続対策などから実物不動産に資産の一部を移し替えるというイメージがある。だが先に不動産投資を始めた人も、当然のようにいる。

ケーススタディ編の1番手に登場した億マン・バガーさんであるみのうさん(ハンドルネーム)は、その一人。東日本大震災で物件価格が下がった時に、今が買い時と始めた。

みのうさんの株式投資のスタイルは、皆が飛びつく前の割安水準で買い、皆が注目して高くなった時に売るというもの。これは、不動産投資で先駆けて行ってきたものだ。

別に取材した億マン・バガーさんも、不動産投資と株式投資をほぼ同時に開始した中で、不動産投資の手法を株式投資に生かした。

この人は、不動産投資では定期的に家賃収入を得つつ物件を組み替えて、インカムゲインとキャピタルゲインの二兎を追うスタイルを株式投資にも応用。配当利回りの水準の変化で銘柄を入れ替えて、配当取りと売買益を狙っている。

一般に、実物不動産投資と株式投資は別物と捉えがちだが、両者に共通点を見出し、不動産投資の手法を株式投資に活用してバガーさんになる例もある。

『株探プレミアム』の利用は、億マンさんと同じく高い

『株探』『株探プレミアム』の利用動向は下記の通り。バガーさんも億マンさん同様に、『株探プレミアム』の利用する人が、全体の2倍以上の比率になっている。

【タイトル】
注:回答数はバガー195、億マン100、全体3920

『株探』の利用で、バガーさんに多いのは

「個別銘柄の基本情報」
「個別銘柄の業績データ」
「市場ニュース」


――の順番になる。

ちなみに億マンさんの場合は

「個別銘柄の基本情報」と「市場ニュース」が1番目に並び
「銘柄・テーマ・記事検索」
「個別銘柄の業績データ」

――となっている。

【タイトル】
注:回答はいくつでも。回答数はバガー862、億マン400、全体16261

『株探プレミアム』の活用でも、1~4番目は億マンさんと同じだった。

【タイトル】
注:回答はいくつでも。回答数はバガー319、億マン186、全体3920

『株探プレミアム』以外に活用する有料情報、および取引で利用する証券会社は下記の通り。こちらもバガーさんと億マンさんは、ほぼ同じ傾向だった。

【タイトル】
注:回答はいくつでも。回答数はバガー477、億マン253、全体7264

【タイトル】
注:回答は2つまで。回答数はバガー323、全体6217

最後に、配当期待が最大および2番目に大きい銘柄と、株主優待期待が最大の銘柄のリストを紹介する。

これまでと同様、バガーさんの場合は回答数が少ないため、順位はほぼ意味を持ちえない点を留意していただきたい。

■配当期待が最大の銘柄
順位銘柄名<コード>
1日本たばこ産業<2914>
2オリックス<8591>
3ソフトバンク<9434>
3三菱商事<8058>
5三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
6武田薬品工業<4502>
6日本郵船<9101>
8三井住友フィナンシャルグループ<8316>
8日本郵政<6178>
10KDDI<9433>
10NTT<9432>
注:回答数は111

■配当期待が2番目の銘柄
順位銘柄名<コード>
1日本たばこ産業<2914>
2オリックス<8591>
2KDDI<9433>
4三井住友フィナンシャルグループ<8316>
5ソフトバンク<9434>
5三菱商事<8058>
5武田薬品工業<4502>
5みずほフィナンシャルグループ<8411>
9三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
9電源開発<9513>
注:回答数は92

■株主優待期待が最大の銘柄
順位銘柄名<コード>
1オリックス<8591>
2イオン<8267>
3クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>
4日本たばこ産業<2914>
4すかいらーくホールディングス<3197>
6KDDI<9433>
6コロワイド<7616>
8築地魚市場<8039>
9ANAホールディングス<9202>
9トリドールホールディングス<3397>
9ヤマダホールディングス<9831>
9日本航空<9201>
9ラックランド<9612>
9東日本旅客鉄道<9020>
9全国保証<7164>
注:回答数は102

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。

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