貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9432 日本電信電話

東証P
172.4円
前日比
-2.2
-1.26%
PTS
172.2円
23:05 04/16
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.5 1.57 2.90 122
時価総額 156,109億円
比較される銘柄
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】


「郵政3社効果でマーケットに活力戻る!」

●大型IPO成功、市場の裾野拡大へ

 私の知人の投資家さんの表情がこのところ明るい。かかってくる電話の声にも張りがある。郵政3社株の一つ、かんぽ生命<7181>で儲かったからだ。

 彼は某大手証券で長年(30年以上になる)売買している。そこで、今回の郵政3社株の公募株売り出しでは、「かんぽ生命株を1000株お願いします」と申し込んでみたところ、「1000株は無理。200株なら」ということで買えるようになったのだそうだ。

 それがどうなったか。11月5日、4120円まで急騰した時、4000円前後で200株とも売り抜けたというのだ。これはもう喜んで当然。ご機嫌になるのも分かるが、今回の上場ではこんな幸運を味わえている人が多数になっているはず。何とも喜ばしい。

 自分は買わなかったので面白くもなんともない。こんな人も多いことだろうが、実際はそんな人でも上場の恩恵を受けていると見てよい。上場人気の盛り上がり効果で、東京市場全体に活力が戻り、多くの銘柄が再起に向かい始めているからだ。

 背景にあるのは、郵政3社株の上場大成功により、株式投資に対して関心を持ち始めた人が増加、いわゆる「市場のすそ野」拡大が起きつつあることが挙げられる。改めて書くまでもなく、株式投資で儲かることほど楽しいことはない。

●ポスト郵政3社の上昇レースが始まる

 知人は早速夫婦で旅行に行くそうだが、多くの人は利食っても資金をそのまま口座に置き、新たな銘柄に投資するだろう。その対象となるのはどんな銘柄か。トヨタ <7203> 、武田 <4502> 、JR東日本 <9020> 、NTT <9432> 、ソフトバンク <9984> 、ソニー <6758> など馴染みのある銘柄になりやすく、ここから始まるポスト郵政3社株の上昇レースはかなり興味深いものになると見る。

 もちろん、これらオーソドックス銘柄だけでなく、中堅、小型株にも出番はある。いまのところそれらは軟調な展開を続けていて、郵政3社株の上場人気から取り残された格好になっている。

 しかし、風向きは一夜にして変わるのが株式市場。このような観点からいまタネを播いておきたいのは、収益好調ながら人気薄のため株価の値動きがスローな銘柄になる。

 具体的にはまずはカルソカンセ <7248> がある。日産系の自動車部品メーカーで、環境関連部品に強い点が魅力だ。刈り払い機など屋外作業用機械に強いやまびこ <6250> も、今後評価が高まる可能性が高い。除草剤など農薬に強い日産化 <4021> も同様だ。

 自動車用シートやフィルター需要の好調が続くトヨタ紡織 <3116> 、高所作業用の特殊自動車に強いアイチコーポ <6345> も押し目を見逃さないようにしたい。

 新興銘柄ではトヨタグループ向け情報システム構築に強いジャスダック銘柄のシステムリサ <3771> [JQ]が魅力的だ。

2015年11月6日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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