貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9432 日本電信電話

東証P
180.0円
前日比
-4.0
-2.17%
PTS
180.7円
00:04 03/29
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.1 1.64 2.78 60.93
時価総額 162,991億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】


「頼るべきは米国経済!」

●「壁」突破のカギを握る円安

 東京市場の戻りが順調だ。細かく見ると、もちろん問題点は多々だ。特に相変わらず日々のボラティリティ(価格変動)が大きいのは気になる。

 しかし、株式投資で大事なのは趨勢=トレンド。それは9月29日を底に明らかに上向きに転じている。それがより明瞭に形になっているのが25日移動平均線で、8月半ばから9月末にかけて急激な下降ラインを形成していたが、10月に入り横ばいに近いほど傾きを緩めている。間もなく上向きに転じる可能性を強く示唆する動きであり、目先は日経平均株価は分厚い壁になっている1万8500円の突破にチャレンジしている状況だ。

 ここを突き抜けるのに必要なのは、ドル高円安。いまのところ円は強含みで推移し、118円台半ばから119円前後での推移となっているが、120円台への下落は十分あり得る状況。それが日経平均を押し上げる働きをしてくれると見てよい。

 もちろん、根拠なしにはそれは現実化しない。目下のところ、内外市場は米国経済の成長に対する疑念から利上げが来年3月にずれ込むとの期待感で株を買っていると見られている。

 しかし私は、米国の雇用改善を評価しているという見方だ。というのは、9月の失業率は5.1%まで低下していたし、15日発表された週間の新規失業保険申請件数も7000件減の25万5000件、実に42年ぶりの低水準だった。

 明らかに雇用が改善しているのだ。そのベースとなっているのはもちろん、米国経済の堅調さになる。東京市場も10月に入ってようやくそれに気づきはじめたと見てよく、今後さらにその評価を高め、それとともに安心感も戻ってくると考えてよい。

●投信設定を睨んで銘柄選び

 中国経済が当てにならなくなっている以上、頼るべきは米国経済であり、それが成長力をどこまで維持できるかは大問題。この点、雇用関係のデータを見る限り、目下のところ特に問題はないどころか、東京市場にとっては好環境が与えられつつあるとさえ言えるほどだ。

 こんな状況下で注目したいのは、まずは機関投資家好みの銘柄の中から、日立 <6501> 、三菱商 <8058> 、武田 <4502> がある。これらは今後年末にかけて投資信託などが好んで組み入れる銘柄であり、それを見越していまから仕込んでおきたい。生活関連の花王 <4452> や通信首位のNTT <9432> も加えておきたい。

 これらがあくまでも年末にかけて設定が急増する投資信託への採用を考えての選択。それを離れて選ぶなら小型プリンターの需要好調が続くスター精 <7718> 、上期経常を26%上方修正したものの、株価の戻りが鈍い日本M&A <2127> (目先の下げは新規投資には好ましい)などが魅力的だ。新興市場銘柄ではPCIHD <3918> [東証M]を。ただし、目先急騰したため、押し目を待ちたい。

2015年10月16日 記

●北浜 流一郎(株式アドバイザー)
慶応大学商学部中退後、コピーライター、週刊誌記者、作家業を経て株式アドバイザーへ。マネー誌、証券紙などの株式欄を担当し、ラジオ番組でも活躍。

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