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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9417 スマートバリュー

東証S
392円
前日比
+6
+1.55%
PTS
394円
14:19 04/23
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
272 2.32 2.04 4.33
時価総額 41.9億円
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─ 現状を正しく認識し、リスク・マネジメントを徹底せよ!


「現状を正しく認識し、リスク・マネジメントを徹底せよ!」

●今年は冷夏、為替は円高と主張してきたじゃないか!

 現状を正しく認識し、リスク・マネジメントを徹底せよ! これは株式投資の基本の基本である。すなわち、相場の水準、方向によって現金比率を調節する。現在は? 新規の買いはなるべく控え、利食いを優先すべき局面だろう。

 今年は冷夏、為替は円高と一貫し、主張してきた。筆者の冷夏予想はちょっと怪しい(根拠はない)が、円高には理由がある。まず、FRBの利上げペース(FOMCでのシナリオ)が大幅に鈍化しそうなこと。次に、FRBの次期議長人事が焦点になる。

 FOMCの議事録では「年内にあと1回、2018年に3回、2019年に3回」と計7回の利上げを想定している。しかし、FFレートの金利先物をみると、2019年末までに「せいぜい1~2回」の利上げにとどまる。

 これはトレンド的に、ドル安・円高圧力につながる。さらに、2018年2月に任期が切れるイエレン議長の後任にはNEC(国家経済会議)委員長のゲイリー・コーン氏が有力だ。彼はトランプ政権の“国策”と同様に、「ドル安論者」である。

●引き続いてテーマ性を有する元気な小物にマトを!

 一方、NY市場、東京市場ともに、早晩“高値しぐれ”状態に陥ると考えている。特に、NYダウは2万2000ドル台に乗せるなど抜群に強いようだが、ボーイング、アップルだけで年初来、NYダウを850ドルも押し上げている事実を忘れてはいけない。さらに、トランプ政権には9月に2018年度予算、連邦債務上限引き上げなど議会との厳しい交渉が控えている。

 これが難航するようだと、政府機能(窓口)の停止、デフォルトの可能性(懸念)が高まる。もちろん、最終的には最悪の事態は避けられると思う。しかし、一時的にせよ、株価は“かんしゃく”(急落)を起こす場面があろう。

 こうした状況下、投資戦術としては引き続いて好業績・好需給(有力筋が介入)、かつテーマ性を内包する元気な小物のスマートバリュー <9417> [JQ]、小田原エンジニアリング <6149> [JQ]、ソウルドアウト <6553> [東証M]、Gunosy <6047> [東証M]などが狙い目と判断する。

 このほか、遠隔医療の本命的な存在のテクマトリックス <3762> 、医療機器販売のウイン・パートナーズ <3183> 、EV(給電システム)関連のエヌエフ回路設計ブロック <6864> [JQ]などに注目できる。

2017年8月17日 記

株探ニュース

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