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9386 日本コンセプト

東証P
1,788円
前日比
+3
+0.17%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.0 1.36 4.75
時価総額 248億円
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ファイズHD
決算発表予定日

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日本コンセプト Research Memo(7):タンクコンテナの事業を通して顧客や社会に貢献する


■中期経営計画

1. 経営理念と基本方針
日本コンセプト<9386>の経営理念は、公共性・信頼性・国際性を備えた誇りある国際物流のプロフェショナル集団として、効率的な国際物流システムの構築・運営、及びきめ細かい高品質なサービスの提供により、顧客や社会に貢献する??というものである。こうした経営理念にのっとり、1)ガスタンクコンテナを利用してフロンガスを厳格に取扱うことにより、環境を保全しながら、当社第2の収益の柱を育てる、2)ケミカルタンクコンテナと主要コンビナートを隈なくカバーする拠点網を活かし、国内ビジネスの更なる取り込みを図る、3)株式会社商船三井との資本業務提携を通じ、米国や欧州、中東でのビジネスを一段と深化させる、4)将来を担う人材の確保を推進するとともに、豊富な専門知識と経験を兼ね備え、お客様に信頼される一流のセールスエンジニアの育成に注力する??という4つの基本方針を掲げている。


2020年12月期売上高145.9億円、営業利益23.7億円をめざす
2. 中期経営計画
4つの基本方針にのっとり、中期経営計画の中で同社は以下の企業戦略を進めている。

(1) ガスタンクコンテナ事業の推進:ガスタンクコンテナ事業において、ガスタンクコンテナを使った輸送サービスに加え、フロンガスの回収から再生や破壊に至るフルラインナップサービスの提供を通じ、新規顧客の開拓を図る。

(2) 充実した国内支店網を活かした取扱量の増大:豊富なメンテナンスノウハウと高い技術を備えた万全なサポート体制を通じて、安全と安心やワンウェイ輸送など高品質な物流サービス、顧客ニーズに即した加温・保管・積替えなどの附帯サービスを提供することで新たな需要を取り込む。

(3) 商船三井との資本業務提携:資本業務提携した目的は、商船三井との海外拠点及び営業ネットワークの共有、両社サービスの共同営業、共同技術研究・開発、共同購買、両社サービスの積極的な相互利用、人材の交流??である。従来のネットワークに商船三井グループの海外ネットワークを融合することで、「NICHICON」ブランドを世界に広く浸透させ競争力を高める。

(4) 中東・アジア地域での営業推進:2021年に向けて化学品の供給能力拡大が見込まれる中東において、なかでも大幅増加が期待されるアジア向けの輸送への営業を強化する。アジアでは、中国をはじめ東アジアや東南アジアの活発な荷動きを確実に取り込む。

(5) 欧米地域での営業推進:北米では顧客の本社が集中するニューヨークに拠点を構える商船三井の営業ネットワークを活用してオフィス共有に加え共同営業を進め、欧州では様々な輸送取引を獲得して空回送を回避しコスト圧縮と競争力向上を図る。欧米ともに、商船三井との共同営業によって捕まえきれなかった顧客を獲得する。

(6) 優秀な人材の採用と徹底した現場教育:東証1部上場をバネに将来を担う優秀な人材を幅広く採用する。支店での技術習得や海外勤務を通じて、タンクコンテナの取扱いや化学品の知識、ボーダーレスなコミュニケーション能力を有した優秀なセールスエンジニアを育成する。

こうした戦略を展開することによって、タンクコンテナの保有基数を拡充し、競争力と成長力を強化していく考えである。同社は、稼働率を70%台後半に維持し効率的な輸送を展開しつつ、輸送量の増加に見合った着実な事業拡大を図り、2020年12月期に保有基数8,700本、売上高14,590百万円、営業利益2,370百万円を目指す。ただし、足もとタンクコンテナの増加ピッチは想定以上のようである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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