貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9380 東海運

東証S
289円
前日比
-4
-1.37%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.5 0.49 2.08 7.62
時価総額 83.6億円
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決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─ トランプ大統領“歓迎相場”が始まる!


「トランプ大統領“歓迎相場”が始まる!」

●世界的に株高、円安現象が出現!

 “天国と地獄”? まさに、そんな状況である。9日の日本の株式市場はトランプ・ショックに直撃された。日経平均株価は919円安の1万6251円(安値は1万6111円)と暴落、東証1部上場の97.3%に相当する1934銘柄が値下がりするというパニック的な状況となった。さらに、1ドル=101円台突入の円高が売り物を誘発した面がある。

 しかし、9日のNY市場は続伸、NYダウは256ドル高の1万8589ドルだった。10日は一気に史上最高値更新だ。“本家”はまったく影響を受けていない。NASDAQ総合株価指数、S&P500も上昇した。欧州の株式市場は軒並み高だ。VIX(恐怖)指数は急低下(10日は14.74ポイント)をみせている。為替は1ドル=106円台の円安に振れている。

 これはどうしたことか。トランプ・ショックは日本だけ? いや、10日の日経平均株価は瞬間、1142円高の1万7393円と急騰した。世界的にはトランプ大統領(就任時は70歳7ヵ月)歓迎ムードじゃないか。この背景にはいくつかの理由があると思う。まず、議会(下院、上院ともに共和党が過半数を有する)と大統領(共和党)との“ねじれ”解消である。この結果、政策遂行能力が高まるだろう。

●目先はロシア関連セクターが狙い目!

 次に、副大統領に就任するマイク・ペンス・インディアナ州知事(57歳)をはじめ、3000人の共和系行政スタッフの手腕である。彼らがトランプ大統領の暴走を止めるだろう。もちろん、大幅減税構想、社会資本の整備、本国投資法などの政策面の評価もできる。

 筆者は1981年1月に就任、レーガノミクスを断行し「偉大なアメリカの再構築」を成し遂げた第40代のロナルド・レーガン大統領(就任時は69歳11ヵ月)との類似性(前評判は散々、映画に出演、行政経験が希薄、放言癖、奥さんが美人?)を指摘している。

 ちなみに、トランプ氏はカジノが大好きらしい。日本の友人は大手不動産会社の元社長、カジノで知り合った人物の2人しかいない、という。カジノ関連は要注目? そうなるか。

 一方、10日の物色面では ロシア関連が強い。川上塗料 <4616> [東証2]、東海運 <9380> 、エージーピー <9377> [JQ]、兵機海運 <9362> [東証2]、リンコーコーポレーション <9355> [東証2]などがそうだ。個別銘柄ではスパンクリートコーポレーション <5277> [JQ]、ユニマット リタイアメント・コミュニティ <9707> [JQ]に妙味があろう。

2016年11月10日 記

株探ニュース

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