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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9366 サンリツ

東証S
917円
前日比
-2
-0.22%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.1 0.47 3.16 138
時価総額 55.1億円
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決算発表予定日

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サンリツ Research Memo(2):梱包を核にした総合物流を強みに、顧客の物流業務をトータルでサポート


■会社概要

サンリツ<9366>は梱包事業を核に運輸事業や倉庫事業、賃貸ビル事業を展開、顧客の工場から部品や製品を引き取って梱包し、最終ユーザーまで一気通貫で届ける総合物流企業である。通信機器や制御機器など精密機器や大型工作機械などの輸出用梱包、医療機器の保管に強みがある。主力の梱包事業では、高度な梱包技術を駆使した総合物流を強みに、様々な条件に対応した包装設計を始め顧客の物流業務をトータルでサポートするほか、3PLや国際物流の分野にも進出している。

同社は終戦直後の1948年に設立された。当時、梱包は運送業のサービスの1つでしかなく重要視されていなかった。しかし、同社創業者が製品を衝撃や破損、汚損から防ぐ梱包の重要性にいち早く着目し、梱包事業を中核にした事業を始めた。大手倉庫業などには難しい小回りが必要な作業を積み重ねた結果、米軍や官公庁、大手通信機器メーカーなどから依頼が増え、事業規模を拡大していった。その後、梱包事業を核に国内で運輸や倉庫、そして海外への輸出などと事業領域も広げていった。現在、東日本を中心に13事業所(ほかに上海とロサンゼルスにも拠点)を擁するが、事業所が東日本に多いのは、主要顧客の大手通信機器メーカーの工場が東日本に多かった名残である。

2000年代に入ると中国の経済成長が目覚ましく、生産基地としても消費市場としても急速に巨大化した。これに合わせ取引先メーカーや同業物流企業がこぞって中国に進出、同社も2005年にM&Aにより中国進出を果たした。しかし、日本で培った梱包を核にした総合物流ではなかったためうまく行かず、そうしたビジネスが可能な拠点を残してすべて撤退することになった。この中国事業の再編を契機に自らビジネスのあり方を見直し、同社は新しいビジョン「オペレーションからソリューションへ」を打ち立て、中期経営計画を策定して変革に取り組んでいるところである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《NB》

 提供:フィスコ

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