海運株は業種別値下がり率で断トツ、米中貿易戦争への懸念と円高が逆風材料に
日本郵船<9101>、商船三井<9104>をはじめ海運株の下げが目立つ。トランプ米大統領が前週に中国による知的財産権の侵害を理由に中国製品に新たな関税を課す制裁措置を正式発表、これに対して中国も米国製品への追加関税や米国債の購入減額をちらつかせるなど、米中間で貿易戦争に発展するとの思惑が浮上している。世界的にも貿易摩擦の激化で景気拡大に影響が出るとの懸念が高まるなか、物流を担う海運セクターにとって収益面の逆風が無視できない状況となっている。また、海運セクターは運賃がドル建て決済のため、足もとのドル安・円高もネガティブ要因として捉えられている。前場段階で「海運」は業種別騰落率で値下がり率2.6%弱と断トツに売り込まれた。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)
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