矢作建が上値指向、名古屋地盤の強み随所に
矢作建設工業<1870>が上値指向を強めている。同社は名古屋に本拠を構え、中部地区を営業基盤とする建築・土木の大手で業績は好調に推移、中国発の海外株安の影響を受けにくい好業績内需株として全般波乱局面でも相対的な値もちの良さが光った。建築部門は商業施設などの特命案件が収益を押し上げている。また、売上高の2割弱を占める不動産事業も大規模工業団地や分譲住宅が業績に貢献。リニア中央新幹線の関連受注が期待されるほか、アベノミクスの主眼テーマである地方再生では名古屋鉄道<9048>と密接な連携を持つことも今後の事業展開でアドバンテージとなっている。「16年3月期の営業利益は会社側が計画する70億円(前期比3%増)を5億円前後上回る公算が大きい」(国内証券アナリスト)とし、増額期待が買い手掛かりとなっている。
矢作建の株価は14時37分現在955円(△26円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)
矢作建の株価は14時37分現在955円(△26円)
出所:株経通信(株式会社みんかぶ)