貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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9007 小田急電鉄

東証P
1,827.0円
前日比
+1.0
+0.05%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
9.0 1.64 1.20 31.28
時価総額 6,732億円
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 強力サポーター擁する銘柄に注目!


「強力サポーター擁する銘柄に注目!」

●最悪期を脱し浮上態勢へ

 2月相場はあと29日だけを残すのみとなった。いつもの月より早く終わるが、正直その方が有り難い。残念ながら日経平均の月足は2月も陰線で終わってしまうのがまず間違いないからだ。

 これで月足の陰線は3ヵ月連続。だから、ここからは陽転とまでは言い切れないものの、2月12日以降の動きを見る限り、すでに最悪期は脱して浮上態勢を整えつつあると見てよい。

 それを示唆する動きが見られるのは、主に金融株。マイナス金利の実施により経営の先行きに黄色信号が灯っているとの見方がほとんどなのに、株価はなかなか下げないか、むしろ小幅に上昇している。

 たとえば、三菱UFJ <8306> だ。2月12日には431.9円まで突っ込んだものの、この原稿を書いている時点では490円前後だ。しかも、このところ小刻みに上がり続けている。同じくマイナス金利の影響が案じられる日本郵政 <6178> にしても、類似の動きだ。2月12日には1215円。そして、本稿の執筆現在は1400円台に戻っている。

●期日売り負担をほぼ解消

 このような動きが意味するのは、市場はマイナス金利の弊害にあまり関心がなくなっていて、むしろ逆張り投資に前向きになっていると見てよい。

 東京市場は昨年末の高値から2月12日までの間に、実に25%強も下げてしまった。ここ数年、東京市場が急落した場合、20%程度の下落にとどまっていたのだが、今回はそれを超えたことで、さすがに「下げ過ぎ」の判断が働き、買い戻しが入っているのが実際だ。

 それにもう一つ忘れてならないのが、昨年8月に信用取引で買われた銘柄の6ヵ月期日売りが終わりつつあることだ。株価はほとんど海外情勢など外部要因で動くが、市場が極端な展開になった場合、信用取引の投げなどによる内部要因によって動く。今月はその影響が強かった月であり、ようやく期日売り負担の大部分が解消したのは望ましく、3月相場は上がりやすくなる。

 そこで、注目したいのはここ2ヵ月の市場波乱局面でも堅調な値動きを保ち続けた銘柄群になる。それは案外多く、カゴメ <2811> 、ライオン <4912> 、ツクイ <2398> 、小田急 <9007> 、タカラトミー <7867> などがある。

 これらの銘柄にはコアな投資家がついていて、市場環境が厳しい時にも株を手放さなかったと見てよい。つまり、強力なサポーターということになり、いまはそれが多いと思える銘柄にシフトしておきたい。

2016年2月26日 記

株探ニュース

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