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8940 インテリックス

東証S
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時価総額 52.2億円
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インテリックス Research Memo(6):仕入件数の減少に伴いたな卸資産や有利子負債が減少し、財務内容は改善


■インテリックス<8940>の業績動向

3. 財務状況と経営指標
2018年5月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,705百万円減少の32,004百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産ではたな卸資産が同5,313百万円減少し、現金及び預金が同637百万円増加した。リノヴェックスマンションの販売が進展した一方で、仕入れが減少したことが要因だ。たな卸資産のうちリノヴェックスマンション用物件だけで見ると、金額ベースで同46億円減少の112億円、物件数では同230件減少の455件となった。物件数で見れば2014年5月期末(464件)以来の低水準となっている。また、固定資産はリースバック事業による長期保有収益物件の取得等により有形固定資産が1,350百万円増加した一方で、投資その他の資産が同318百万円減少した。長期保有収益物件については前期末比14億円増の67億円、物件数で同71件増の84件となっており、増加の大半はリースバック物件の取得によるものとなっている。

負債合計は前期末比4,324百万円減少の21,866百万円となった。仕入物件やたな卸資産の減少に伴って増加した手元キャッシュの一部を有利子負債の返済に充当したことが要因で、期末の有利子負債残高は同4,217百万円減少の19,645百万円となった。また、純資産合計は配当金の支払いによる支出292百万円があったものの、親会社株主に帰属する当期純利益802百万円を計上したことを主因として、同618百万円増加の10,138百万円となった。

経営指標を見ると、自己資本比率が前期末の26.6%から31.6%に上昇し、有利子負債比率が251.3%から194.1%に低下するなど、有利子負債の減少が進んだことにより財務体質の改善が進んだと言える。ただ、収益性について見れば、ROA、ROE、売上高営業利益率といずれも前期比で若干低下しており、収益拡大に伴う財務体質の改善ではないことには留意する必要がある。同社では2019年5月期以降、業績拡大のためリノヴェックスマンションやリースバック物件の仕入れを積極的に行っていく方針を示しており、それに見合う格好で有利子負債も増加することが予想される。同社では経営の安全性を保つため、自己資本比率の水準として25%以上を維持していく方針を示しており、同水準の範囲内で有利子負債が増加する可能性がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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