信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
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8929 青山財産ネットワークス

東証S
1,312円
前日比
-4
-0.30%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.3 3.36 3.51
時価総額 322億円
比較される銘柄
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Fブラザーズ
決算発表予定日

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【杉村富生の短期相場観測】 ─ 先人は「安値圏では好材料を探せ、なかったら買え!」と


「先人は『安値圏では好材料を探せ、なかったら買え!』と」

●外部環境は相変わらず、不透明だが……?

 外部環境は相変わらず、不透明である。緊迫化する日韓関係、米中貿易戦争の行方、トランプ米大統領の言動(ツイッター攻撃)、FRBの金融政策、イギリスのEU離脱交渉(強行離脱?)など数えあげればキリがない。世界景気の先行きも気掛かりだ。こうした状況下、投資家心理は極端に冷え切っている。

 しかし、これはいつものことじゃないか。再三指摘しているように、トランプ大統領の行動パターンはNYダウの水準、支持率の推移によって読める。このタイミングにおいて、弱気になる必要はない。それに、日経平均株価の予想PER11.65倍、実績PBR1.02倍、東証1部の加重平均配当利回り2.62%はほぼ底値ゾーンを示唆するデータである。

 古来、先人は「安値圏では好材料を探せ、なかったら買え!」と教えている。確かに、足もとの相場は厳しい。だが、株式市場は3%の勝者に、97%の敗者と形容されるほど過酷な世界だ。だからこそ、大勢に流されず、「少数意見に耳を傾けよ」という。

 さらに、株式市場では一般的な常識は通用しない。なにしろ、「兜町の常識は世間の非常識」である。相場(株価)は教科書通りには動かない。そう、あまのじゃくだ。ただ、間違っていないのは安いところをていねいに拾うこと。もちろん、これは長期・逆張りのケースだが……。

●肝心なのは安いところ(時)を買う勇気!

 すなわち、肝心なのはリスクをとる(安いところを買う)勇気である。ツクルバ <2978> [東証M]は7月31日に上場したニューフェイス(IPO銘柄)だ。8月2日は1980円の安値をつけている。公募価格は2050円だった。筆者はずっと「2050円がらみを仕込め」と主張している。統合型の住宅流通プラットフォームを運営、将来性抜群の企業である。それがなぜ、上場以来2000円飛び台でもみ合うなど、不人気だったのか。

 それは、2019年7月期の「損益トントン」にある。しかし、これについては20年7月期の1株利益予想59円、21年7月期の同105円にみられるように、急浮上に転じる。さらに、アメリカには類似企業としてコンパスがあるが、ここにはソフトバンク系のファンドが45億ドル(発行株式数の10%)を投資している。おそらく、将来性を評価したのだろう。

 このほか、現在は低収益だが、長期的にAIを使ったデータ解析のテクノスデータサイエンス・エンジニアリング <7046> [東証M]、電子カルテのファインデックス <3649> 、ソフトウェアテストの世界的な企業のバルテス <4442> [東証M]などに注目できる。

 株式投資に必要なのは“夢とロマン”だ。将来の夢を買う。すなわち、評価の基準は現在ではない。まして、絶対に過去ではない。肝要なのは未来の姿である。安値ゾーンのスマートバリュー <9417> 、青山財産ネットワークス <8929> [東証2]には“夢とロマン”がある。

2019年8月23日 記

株探ニュース

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